【判官贔屓(ほうがんびいき)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

判官贔屓(ほうがんびいき)

スポーツなどを観戦しているときにどちらも応援している場合には、負けているチームを応援したくなるということもあると思います。それは同情であったり、一生懸命に頑張っている姿に心を打たれたりと理由は様々だと思います。そんな状況を表す四字熟語として判官贔屓という言葉があります。今回は、そんな判官贔屓について意味や由来、類義語、使い方、豆知識などをみてマスターしていければと思います。

判官贔屓の意味

判官贔屓の意味は以下の通りです。
・相対的に弱い立場の方に同情してしまうこと。
・弱者の味方をしたり、応援をしたり贔屓すること。
判官贔屓は、弱いものに対して贔屓している様子を表す言葉で対象が弱いものでないと使われないので注意できるといいと思います。

判官贔屓の由来・出典

判官贔屓の由来は、源義経に対して抱いた同情のことにあると言われています。また、「判官」は中世から使われるようになった地位を表す言葉であり、「贔屓」は気に入ったものを引き立てることです。このことから今日の意味で判官贔屓という言葉が使われるようになった考えることができます。

判官贔屓の類義語・同義語

「判官贔屓」の類義語には、「依怙贔屓」「差別感情」「曾我贔屓」などが挙げられます。

判官贔屓の使い方・例文

例文1.弱いものほど応援してしまいたくなる性格の彼は、いつも判官贔屓をしている。
例文2.あの先生は、言い合いが弱い子の味方ばかりするので判官贔屓しているとよく言われている。
例文3.判官贔屓されても同情されているようで嬉しくはない。
例文4.判官贔屓していることによって、彼の好感度は上がった。
例文5.試合で負けているチームを見ると判官贔屓してしまいたくなる。
このように判官贔屓は、弱いものを贔屓する様子を表すことができます。

判官贔屓の会話例

男性
この前、サッカーの試合を見に行ってきたんだけどとても楽しかったよ。
女性
それは良かったわね。生で試合をみるとやっぱり楽しいものよね。
男性
そうだね。僕はいつも負けているチームをみると応援したくなってしまう性分でね。最初は、片方のチームを応援していたんだけど最後は両チームの応援をしていたよ。
女性
そうなのね。それはまさに判官贔屓だわ。でも楽しめならいいんじゃないかしら。

これは、サッカーの試合を見に行ったことについて話している様子です。

判官贔屓の豆知識

判官贔屓をするということは良いこと捉えられることもありますが、悪い意味でも捉えられることもあります。なので使うときには、相手や状況を考えて使いこなせるといいと思います。

判官贔屓の難易度

判官贔屓の漢字の難易度は、「判」は小学4年生程度、「官」は小学4年生程度、「贔」はとても難しい漢字なのでこれを機に覚えておくといいと思います。「屓」もあまり目にしない難しい漢字なので贔と合わせて覚えておくといいと思います。

判官贔屓のまとめ

贔屓という言葉を使った四字熟語として類義語でも紹介した依怙贔屓という言葉があります。依怙贔屓は、判官贔屓よりも耳にすることが多い言葉なので聞いたことがあるという人も多い思います。依怙贔屓は、他のものより目をかけることを意味する言葉で、判官贔屓と違う点といえば贔屓するものが弱いものであるかそうでないかという点です。合わせて覚えておくと役に立つので覚えておくといいと思います。

彼の性格は判官贔屓である。
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