【枯樹生華(こじゅせいか)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

枯樹生華(こじゅせいか)

「枯樹生華」とは「困難な中にも活路を見出す、又は老いた人が生気を戻すという喩え」です。辛い時でも諦めないで模索をすれば、花が枯れ木から咲くようにいつか明るい希望が見出せると訴えている様に個人的には感じています。なぜなら、美しい花が咲き乱れる姿はこちらまでパワーや英気を養えるからです。それは言葉も同じで、四字熟語に一文字”花”が入るだけでどこか前向きになるから不思議なものですね。それでは、「枯樹生華」の解説を始めさせて頂きます。

枯樹生華の意味

「枯樹生華」の意味は以下の通りです。
・非常に困難な最中でも活路を見出す。
・人生を長く生きて衰えた老人が生気を取り戻す事。
・枯れた木から花が咲く事から、困難な状況から方法を探したり老人に生気が戻る喩え。
・「枯樹生花」とも書き同義。
・「枯樹、華を生ず」(こじゅ、はなをしょうず)と読む。
”枯樹”は「立ち木で枯れている樹木」「枯木」、”生華”は「生け花」「自然の花」「花が咲く」で、素直に訳するならは「枯れ木に花が咲く」となります。そこから転じて、上記の様な困難な生活状況からの脱却の方法を探したり、枯れ木を老人で花が咲くを生気に置き換えて、老人に生気が戻るという意味にもなります。また、元々は真心が相手に通じるという喩えとも言われています。どちらにせよ、とてもポジティブな表現で、それぐらい花が咲くというのは強さや前向きさとなるのです。従って、目を覚ます・回復・復活・再生・乗り越える・捲土重来・返り咲く等々も類似であり、似たような意味が込められています。さらに深読みするなら、枯れ木に花が咲くようにどんな時でも絶対に諦めるなと、背中を叩いて鼓舞している様にも受け取れます。

枯樹生華の由来・出典

「枯樹生華」の由来は、中国宋時代の李石撰による書物「続博物志」の「七」となります。

枯樹生華の類義語・同義語

「枯樹生華」の類義語には、「枯木生葉」「枯木竜吟」などが挙げられます。

枯樹生華の使い方・例文

例文1.老衰で入院していた父は息子である私が声をかけても殆ど無反応だが、美人看護師の対応には嬉しそうに笑顔で応対して、まるで枯樹生華の様だと家族では笑い話にしている。
例文2.学生時代は少ない仕送りを補うためにバイトを掛け持ちし、その辛い生活でもいつか枯樹生華出来ると頑張ってきた。
例文3.コロナで体調を悪くしたり生活苦に陥った人も、枯樹生華の精神で何とか頑張ってくれればと願うばかりだ。
例文4.貯金全額を賭けたギャンブルで負けて一文無しになった時でも、枯樹生華を胸に刻み昼間はサラリーマンで夜はバイトをして生活を立て直した自分を褒めたい。
例文5.苦しい人達の為にと、無償でボランティアをする人はきっと、いつか枯樹生華となる姿を見たい一心なのだろう。
弱っている老人、困難から復活する姿などで「枯樹生華」を使った例文です。

枯樹生華の会話例

男性
腰が痛い。ぎっくり腰になったのかも? 俺も年取ったなー。
女性
誰も老いるから仕方ないのよ。でも、あなたは見た目が若いから、枯樹生華って言うにはまだ早いわよ。明日には元気になっているって!
男性
そうだといいけど…。花の命は短いっとも言うじゃない。明日には治っても、明後日には再発しそうで怖いな。
女性
そんな弱音を吐かないでよ。そうならないように、二人で筋トレでも始めましょう。

中年夫婦の夫がギックリ腰になった事から、老いの恐怖や筋トレについて会話を繰り広げます。

枯樹生華の豆知識

「枯樹生華」から”花(華)”に関連する四字熟語は、様々な花が咲き乱れる「百花繚乱」、桜の花が満開な「桜花爛漫」、花を探して春を楽しむ「尋花問柳」、春の花も散り青葉も枯れる事から時代が移り変わる「飛花落葉」、美しい女性や梅の花の喩え「氷肌玉骨」、花は散り鳥は鳴きという晩春の寂しい風景の「落下啼鳥」、草木や花の総称である「栄華秀英」などがあります。

枯樹生華の難易度

「枯樹生華」は漢字検定3級から10級相当の文字組み合わせで、”華”は3級で中学卒業レベル、”枯”は4級で中学レベル、”樹”は5級で小学校高学年レベル、”生”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

枯樹生華のまとめ

「枯樹生華」は文字通り枯れた木に花が生えるとなり、花を生命力や逞しさなどにかけて、困難でも抜け出す方法を見つけるや衰えた老人が生気を取り戻すという喩えになります。そこから、逆境やピンチでも諦めないで頑張れという応援の様な四字熟語だと理解できます。

困難な人生でも枯樹生華しようと努力する。
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