【捲土重来(けんどちょうらい)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

捲土重来(けんどちょうらい)

日本人やアメリカ人が好みそうな、人生の転落から再起という意味を持つ四字熟語が「捲土重来」です。雰囲気的には戦国時代などに使われそうな感じですが、中国発祥の歴史ある言葉で現在でも業績回復した企業などを形容する表現として用いられています。それでは詳しい解説となります。

捲土重来の意味

「捲土重来」の意味は以下の通りです。
・失敗した者が再び盛り返す事。敗戦後、勢力を回復して再び攻める事。
・一度失敗した者が非常な意気込みでやり直す。再起をはかる。やり直す。立て直す。
・「けんどじゅうらい」とも読む。
戦争などで敗れた者、一度失敗した者などが再起を図る四字熟語が「捲土重来」です。やり直している途中過程や実際に勢力を回復して敵国に再び攻める、勢いを再び盛り返すなどの意味合いがあります。現代流に解釈すると、リベンジや復活したというニュアンスでしょうか。ですから、仕事で営業成績が再び上り調子になった、スポーツで一度負けた選手が次では劇的な逆転勝利を果たした時など、多様な使い方が可能です。”捲土”は「土煙が巻き上がる」、”重来”は「再来」「敗れた軍が再びやってくる」という意味があります。

捲土重来の由来・出典

「捲土重来」の由来は、中国秦時代の詩人・杜牧による詩「烏江亭」となります。「巻土重来未、いまだ知る可からず」という本文には、一度敗れた軍が再び盛り返したという意味が込められています。

捲土重来の類義語・同義語

「捲土重来」の類義語には、「臥薪嘗胆」「起死回生」「汚名返上」などが挙げられます。

捲土重来の使い方・例文

例文1.昨年は準優勝だったのであと一歩で悔し涙となった。今年こそは捲土重来で、必ず優勝をしたい。
例文2.営業成績が振るわなかったが、子供が誕生してから自覚が芽生えたのか、捲土重来となる事に成功し、今では上司からも頼られる存在になった。
例文3.去年の公務員試験には落ちてしまったが、その後は捲土重来で気合を入れ直し勉強漬けだったので、絶対に合格できていると思う。
例文4.ライバル社にシェアを奪われていたが、今年は新製品が順調で捲土重来を果たす事が出来た。
例文5.捲土重来に成功したが、気を緩むと来年は負けてしまう恐れがある。
失敗しても諦めないことが大事ですよね。

捲土重来の会話例

男性
来年も昇進試験を受けるんだって。リベンジしたいんだ。
女性
はい。今年は落ちてしまったので、なんとしても…。
男性
でも、ちょっと勉強開始するの早すぎない。まだ一年近くあるじゃん。
女性
だめです。私は一度落ちたので、捲土重来を果たすには、今から頑張らないと。

捲土重来で諦めないことはとても大事なことです。

捲土重来の豆知識

中国秦時代の詩人・杜牧が発祥とされる四字熟語は「捲土重来」の他にも、「鬢糸茶烟」「茶煙鬢糸」「半醒半酔」などが挙げられます。杜牧は苦労知らずのエリート官僚だったが、そのお坊ちゃん気質が災いしたのか役人としては成功しなかったが、詩の才能を開花させ様々な名文を世に送り出した。

捲土重来の難易度

「捲土重来」は漢字検定準1級から10級相当で、”捲”だけが大学一般レベル、他は小学校低学年レベルの四字熟語となります。

捲土重来のまとめ

「捲土重来」は、一度失敗した者が再起をかける事で、再び攻める、やり直す、又はリベンジを果たすといった意味や解釈が出来ます。中国発祥の四字熟語で、当時は戦争に絡めた使われ方でしたが、現在はスポーツや仕事などで失敗から結果を出した時に使われる言葉として重宝されています。

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