【遊戯三昧(ゆげざんまい)】の意味と例文と使い方

遊戯三昧(ゆげざんまい)

「遊戯三昧」とは「自由気ままに遊びを楽しむ事」です。大の大人がまるで子供の様に無我夢中で遊んでと非難したくなりますが、時にはそんな遊びに夢中になり自由を満喫するのも大事な事なのです。遊びから良いアイディアが生まれる事もありますし、何よりも気分転換として好きな事に打ち込むのは有意義な時間の使い方ではないでしょうか。そんな「遊戯三昧」についての解説となります。

遊戯三昧の意味

「遊戯三昧」の意味は以下の通りです。
・自由気ままに遊びまくる。
・物事にふけって夢中になる事。
・仏の様に自由自在な境地。仏の境地で遊んで何ものにも囚われない。
・仏の境地から転じて、嫌な事でも楽しむ事。
・仏教用語「遊戯」と「三昧」が意味する何ものにも囚われず自由である事と夢中が転じて、自由気ままな事。
”遊戯”は「遊び戯れる」「心に任せて自由自在に振る舞う」「楽しく思う」、”三昧”は「熱中」「夢中」「精神を集中」で、日頃のストレスなどから解放されて自由に遊ぶのが「遊戯三昧」です。厳密には仏教用語の側面もあり仏の境地となるので、限度を弁えて自制をしつつもこの一時は遊びに熱中している感じがあります。よって、常識外れな無茶・無謀な事はしないで、修行を忘れる遊びに夢中といったところではないでしょうか。そこから、例えあまり乗り気ではない遊びだとしても、折角なら楽しんで遊ぶべきと説いている様にも思えます。また、遊びが出来るのは羨ましい環境であり、云わば誰にも邪魔されない自由を手にしているとも解釈できます。そんな「遊戯三昧」の類似となるのは、遊びまくる・遊び暮らす・遊び呆ける等が近くなります。

遊戯三昧の由来・出典

「遊戯三昧」の由来は、中国南宋時代の臨済宗の僧・無門慧開の書物「無門関」となります。

遊戯三昧の類義語・同義語

「遊戯三昧」の類義語には、「遊蕩三昧」「自由自在」などが挙げられます。

遊戯三昧の使い方・例文

例文1.生涯の趣味である釣りをする事は、最高の贅沢と呼べる遊戯三昧で今後も楽しんでいくに違いない。
例文2.長年独身生活を遊戯三昧してきたが、友人から紹介された女性と身を固めると決心した。
例文3.仕事帰りに麻雀ばかりして帰宅が遅くなったら、妻から「遊戯三昧でいい身分だこと」と嫌味をたっぷりされ、当分は雀荘に寄れないと諦めた。
例文4.コロナ渦で趣味の遊戯三昧に目覚めた人も多いだろうが、逆に先行き不安から趣味どころではない人も大勢だろう。
例文5.遊戯三昧な毎日を送れたらどんなに幸せだろうと思うが、実際は退屈で結局は仕事がしたいと勤勉な日本人は思うのだろう。
日常生活で「遊戯三昧」を使った例文です。

遊戯三昧の会話例

男性
偶にの休日ぐらいゆっくりさせてくれよ。
女性
だって、もうお昼よ。いつまで寝ているの! 掃除ぐらいさせてよ。
男性
それは分かるけど…。眠い。
女性
遅くまでお酒を飲んでいるから、休みでも起きれないのよ。そんな遊戯三昧な生活は、結婚したら通用しないのよ。

休日だからとお昼まで寝ている夫に対して、妻が小言を言う夫婦の会話やり取りです。

遊戯三昧の豆知識

「遊戯三昧」から”夢中”に関する四字熟語は、物事に熱中して他の事を忘れる喩えの「虎渓三笑」、一日中読書をする「読書三昧」、心を奪われて我を忘れる「無我夢中」、美女が町中の男を夢中にさせてその町を滅ぼす「一顧傾城」、喜んで夢中になり我を忘れる「有頂天外」などがあります。

遊戯三昧の難易度

「遊戯三昧」は漢字検定2級から10級相当の文字組み合わせで、”昧”は2級で高校卒業レベル、”戯”は4級で中学レベル、”遊”は8級で小学校中学年レベル、”三”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

遊戯三昧のまとめ

「遊戯三昧」は元々は仏教用語でもあるので、まるで仏の境地の様に遊ぶ事でそれだけ物事に夢中であり自由という意味です。遊ぶとは楽しい事を率先している感ですが、嫌な事でも折角なら楽しんで遊び夢中になるという意味合いも込められています。要するに、自由であり遊び呆けるのが「遊戯三昧」です。

先週末は遊戯三昧だった。
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