【道聴塗説(どうちょうとせつ)】の意味と例文と使い方

道聴塗説(どうちょうとせつ)

人の聞いたことや人の話しに影響されやすい人は、聞いたことをすぐ人に話したり、受け売りにしたりすることがあります。今日では、情報の真意を見極める方法が様々ありますが、昔は人から聞いた話しの信憑性を調べるのも難しかったと思います。話に尾ひれがつくというようにいい加減や話しが伝わるといったこともあります。また、すぐ受け売りする人がいれば余計に噂や話しは伝わりやすいことだと思います。そんな様子を表すときに使われるのが、道聴塗説という四字熟語なのです。今回はそんな道聴塗説という言葉がどんな使い方がされるのかみていきたいと思います。

道聴塗説の意味

道聴塗説の意味は以下の通りです。
・すぐに受け売りをすること。
・自分の理解や知識が浅く、しっかりと自分のものになっていないこと。
道聴塗説は、聞いた話しをあまり理解していないにも関わらず、得意げに話す様子を表すにはとても便利な言葉です。覚えておけるといいと思います。また、受け売りなどはしっかりと自分のものになっていれば良いですが、そうでないと相手にされないこともあります。気をつけられるといいと思います。

道聴塗説の由来・出典

道聴塗説の「道聴」は道で話しを聞くことを意味しており、「塗説」は真偽がわからない話しを説くことを意味しています。これらの言葉を組み合わせて道聴塗説という言葉が成りたっています。

道聴塗説の類義語・同義語

「道聴塗説」の類義語には、「口耳四寸」「口耳之学」「街談巷説」などが挙げられます。

道聴塗説の使い方・例文

例文1.道聴塗説、人の聞いたことの真偽も確かめずに鵜呑みにして人に言い伝えるのはよくないよ。
例文2.道聴塗説、信じるに値しない話しをされても誰も耳をかさないだろう。
例文3.道聴塗説、彼は人に聞いた話しをすぐに他の人に得意げに話すことがある。
例文4.道聴塗説、理解した気になって間違ったことを教えるのはよくない。
例文5.彼は先生から話しを聞いたが、理解できていなかった。まさに道聴塗説である。
このように道聴塗説は、すぐに受け売りをすることを表すことができます。

道聴塗説の会話例

男性
君、事件の真実がわからないのに断定してしまうのはよくないよ。
女性
でも話しを聞く限り多くの人がそう言っていたから。
男性
道聴塗説、まだ本当のことがわかっていないんだから言及するのはやめにしよう。
女性
確かにそうね。事件の真相はまだわからないものね。

これは、ある事件について二人が話している様子です。

道聴塗説の豆知識

道聴塗説は、根拠のない知識を話すをさまを表すことができます。特に学問などの場合において使われる言葉です。教師や教授などから教わった知識をしっかりと理解もせずにあたかもわかっているような口調で話すさまに用いることができます。

道聴塗説の難易度

道聴塗説の漢字の難易度は、「道」は小学2年生程度、「聴」は漢検3級程度、「塗」は漢検3級程度、「説」は小学4年生程度です。

道聴塗説のまとめ

人から聞いた話しを理解していないにも関わらず、話すことは多くの場合において良い印象を持たれないです。それは、話しを理解していないため説明する内容が間違っていたり、真実ではなく嘘であったりすることがあるからです。道聴塗説は、あまり良い印象をもたれない行為でもあるので気をつけることが大切です。

彼女は道聴塗説で説得力がない。
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