報仇雪恨(ほうきゅうせっこん)
昔は、今日よりも争いが絶えず行われていた時代があったと言われています。そのため、恨みや憎しみからどうにかして敵討ちをしようと考える人もいたことがわかります。また、恨みを晴らすための敵討ちをすぐに行うことができないということもあったと思います。そんな長年の恨みを敵討ちによって晴らすさまを表す言葉として報仇雪恨という四字熟語があります。今回は、報仇雪恨という四字熟語について類義語や例文などを交えつつ、みていきたいと思います。
報仇雪恨の意味
報仇雪恨の意味は以下の通りです。
・敵討ちをすることによって長年の恨みを晴らすこと。
・復讐すること。
報仇雪恨は、今日ではあまり使われることがありませんが敵討ちをして恨みを晴らすさまを表すのにはもってこいの四字熟語です。また、使える場面は少ないですが、敵討ちするさまを表す際には使える言葉なので覚えておけるといいと思います。
報仇雪恨の由来・出典
報仇雪恨の「報仇」は仕返しをすることを表しており、「雪恨」は積もったうらみのことを表しています。これらの言葉を組み合わせて報仇雪恨という四字熟語が成り立っています。
報仇雪恨の類義語・同義語
「報仇雪恨」の類義語には、「報仇雪恥」「呑炭漆身」「引縄批根」などが挙げられます。
報仇雪恨の使い方・例文
例文1.報仇雪恨、親の仇である宿敵を倒す。
例文2.報仇雪恨に執着するあまり大切なものを忘れてしまった。
例文3.報仇雪恨をしても亡くなった人たちが戻って来るわけではない。
例文4.彼は報仇雪恨のためならば、手段を選ばない。
例文5.報仇雪恨を果たしたが、その報復を受ける。
このように報仇雪恨は、敵討ちをすることによって長年の恨みを晴らすさまを表すことのできる四字熟語です。
報仇雪恨の会話例
これは、報仇雪恨に囚われている登場人物について話している様子です。
報仇雪恨の豆知識
報仇雪恨の「仇」という漢字を使った言葉に仇討ちというものがあります。敵討ちという風に表現されることもあります。この仇討ちと敵討ちですが、それぞれに意味の違いはないので、覚えておけるといいと思います。
報仇雪恨の難易度
報仇雪恨の漢字の難易度は、「報」は小学5年生程度、「仇」は難しい漢字です。「雪」は小学2年生程度、「恨」は漢検3級程度です。
報仇雪恨のまとめ
敵討ちというのは確かに恨みを晴らすことができることもあると思います。しかし、歴史を見ればわかるように争いというのは多くの悲しみをうみます。そういった争いを繰り返し起こさないためにも、争いの悲惨さを後世に伝えていくことが大切です。