【傲慢不遜(ごうまんふそん)】の意味と例文と使い方

傲慢不遜(ごうまんふそん)

「傲慢不遜」とは「人を見下したり軽蔑する事」です。大企業の社員、高年収、高身長、既婚等々の社会的ステータスを武器に特に男性はどうでも良い事でも相手より優っていると知るや、急にマウントを取ろうとする人が本当に多いです。これらは意識高い・自意識過剰・プライド高い等が要因でもありますが、実は度を越した優越感によるものなのでしょう。心の奥底にしまいこんでおけばいいのに、どうしても見下す態度を取ってしまい我慢が出来ない「傲慢不遜」についての解説となります。

傲慢不遜の意味

「傲慢不遜」の意味は以下の通りです。
・人を見下す。人を下に見る事で自分の優位性を誇示する。
・驕り高ぶり相手を見下し軽蔑する。
・類語である「傲岸不遜」を使うのが一般的でだが、「傲慢不遜」でも問題ない。
”傲慢”は「驕り高ぶり人を見下す」「礼儀を欠く」「人を侮る」、”不遜”は「思い上がる」「謙る気持ちがない」「謙遜でない」「驕り高ぶる」となり、驕り高ぶり相手を見下すのが「傲慢不遜」です。自分は買いかぶり、相手は見下すという典型的な嫌なタイプの王道ですが、逆に言うなら誰しもこんな性格の部分を持ち合わせているとも理解できます。それは、自らいい気になってなくても、相手を見下すのはよくあるからです。要するに、失礼な人には失礼な態度を取っても許されるという、自分なりの身勝手な理屈です。ネット上で多い、正論で相手を言い包めるのも一種の見下しや軽蔑からの態度ですし、店員などに失礼な態度も同様です。この様な場合に、「傲慢不遜な態度をする」「傲慢不遜な人」「傲慢不遜な物言い」といった使い方をします。従って、「馬鹿にする」「侮辱する」「軽視する」「卑しめる」「蔑ろにする」「侮る」なども「傲慢不遜」と非常に近い類似となる表現です。

傲慢不遜の由来・出典

「傲慢不遜」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、小説家・円地文子の著書「蛇の声」(1970年)などに文言が記されています。

傲慢不遜の類義語・同義語

「傲慢不遜」の類義語には、「傲岸不遜」「傲慢無礼」「高慢無礼」などが挙げられます。

傲慢不遜の使い方・例文

例文1.上司や先輩はなぜ年上というだけで傲慢不遜な態度を取れるのか不思議だ。
例文2.日本は縦社会だが、特に警察官や消防隊員や自衛隊などは階級と年齢は絶対であり、勤務外や退職後もその関係性は付き纏い傲慢不遜な人が増える要因とされる。
例文3.街を歩くと表面上は似たような人が多くまともに感じるが、その中身は自尊心の塊が歩いていて、一歩でも失礼な態度を取ると傲慢不遜な本音が垣間見れて言い争いが始まる。
例文4.資本主義とは格差社会なので、成功者も失敗者も結局は傲慢不遜な感情を持つ事になる。
例文5.政権与党の権力者が傲慢不遜な態度を取っているのだから、それを見ている国民も感化されるのは当然だ。
「傲慢不遜」を皮肉って使った例文です。

傲慢不遜の会話例

男性
コンビニ店員の態度が悪くて、本当に頭にきたよ。
女性
青筋立てて、そんなに腹が立ったんですか?
男性
レジで少し小銭を出すのが遅くなったら、店員が舌打ちするんだよ。頭にきて小銭を投げようとしたけど…もちろんしないよ、そんな事は。
女性
そうですよ。そんな行動を取ったら、それこそ傲慢不遜な奴って店員に思われますよ。今は防犯カメラで録画もされているし、全国の笑いものでしたよ。

職場男性がコンビニ店員の態度を不満に思い、同僚女性に語っています。

傲慢不遜の豆知識

「傲慢不遜」の”傲慢”と類語であり発音も良く似ている”高慢”の違いについて解説です。”傲慢”は「驕り高ぶり相手を見下す」、”高慢”も同じく「驕り高ぶり相手を見下す」ですが他にも、自分の才能や容貌が相手を上回っているので見下すという意味も込められています。よって、見下された側が使い分ける事も多く、外見良い相手の場合は”高慢”、外見悪い場合は”傲慢”となる場合もあります。微妙な違いですが、使う際に注意をしてみて下さい。

傲慢不遜の難易度

「傲慢不遜」は漢字検定2級から7級相当の文字組み合わせで、”傲”と”遜”は2級で高校卒業レベル、”慢”は4級で中学レベル、”不”は7級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

傲慢不遜のまとめ

「傲慢不遜」は相手を見下す、驕り高ぶり相手を見下し軽蔑するという意味の四字熟語です。自分は能力が高く才能があるとして、劣っている人をバカにする人の事です。中途半端に成功体験があると、その様な態度になりがちなので、人生の教訓として「傲慢不遜」は覚えておいて下さい。

傲慢不遜な行為は嫌われる。
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