【明窓浄机(めいそうじょうき)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

明窓浄机(めいそうじょうき)

「明窓浄机」とは、明るくて清潔で落ち着いている書斎を表す言葉です。最近は在宅ワークなどが一般化してきて自宅の一部を作業スペースとして使う方も増えてきたかと思います。机の上や周りが整頓されていると仕事も捗りますよね。今回はそんな意味を持つ「明窓浄机」の解説です。

明窓浄机の意味

明窓浄机の意味は以下の通りです。
・明るく清潔な書斎。
・きちんと整頓されている書斎。
「明窓」は漢字の通りに明るい窓や光が部屋に差しこんでいる様子を表します。「浄机」はちりやほこりのない整頓されている机を表します。欧陽脩の友人である詩人の蘇舜欽(そしゅんきん)が「明るい窓と綺麗な机といい筆と紙と墨があればこんなに楽しいことはない」と言った言葉から誕生しました。自分の好きなものさえあればあとは何もいらないといった今で言うとミニマリストの精神のようなものを感じる言葉でもあります。言葉の意味としてはきちんと整頓されて明るい書斎を意味しますが、蘇舜欽が本当に伝えたかったのは、「なんでもかんでも手に入れるのではなく自分の本当に好きなものだけを揃えてそれ以外は求めずに幸せを感じて欲しい」といった意味合いなのではないでしょうか。

明窓浄机の由来・出典

「明窓浄机」の出典は、中国、北宋時代の詩人である欧陽脩(おうようしゅう)の「試筆」からです。その中で蘇舜欽が言った言葉として紹介されています。

明窓浄机の類義語・同義語

「明窓浄机」の類義語には「窓明几潔」「清窓浄机」などが挙げられます。

明窓浄机の使い方・例文

例文1.毎日清潔に掃除をされている書斎はまさに明窓浄机である。
例文2.一人暮らしの身で都内に明窓浄机の部屋を作ることは大変である。
例文3.明窓浄机の書斎で仕事をすると会社で仕事をするよりも捗る。
例文4.部屋が綺麗でも窓のない部屋を明窓浄机というかは難しいところだ。
例文5.明窓浄机の部屋を作るべく、まずはゴミ屋敷の掃除を始める。
「明窓浄机」を使った例文となります。

明窓浄机の会話例

男性
明日から在宅ワーク始まるんだよね。
女性
そういえば前まで使っていなかった部屋を書斎として使うんでしょ。ちゃんと掃除したの?
男性
ばっちりだよ。まさに明窓浄机で仕事も捗りそう。
女性
窓際族だから大してやることもないでしょ。

夫婦間の関係が冷めきっている夫婦の会話です。

明窓浄机の豆知識

「明窓浄机」の元となった言葉を生み出した蘇舜欽は詩文を通して当時の政治の裏側を暴き、農民を思いやっていたそうです。今でいうところの、政治家が一般市民の目線に立って政治をするようなイメージではないでしょうか。

明窓浄机の難易度

「明窓浄机」は漢字検定1級から9級相当の文字組み合わせで、”明”は9級で小学2年生レベル、”窓”は5級で小学6年生レベル、”浄”は準2級で高校在学レベル、”机”は5級で小学6年生レベル、の四字熟語となります。

明窓浄机のまとめ

「明窓浄机」の意味は明るくきちんと整頓されている書籍ですが、元を辿るとその言葉には好きなものさえあればそれで十分といった「足りるを知る」という意味合いを持つ言葉とも解釈できます。情報で溢れている社会で生きているとどうしても自分の許容範囲以上のことを自分に求めてパンクしてしまうことがあるかと思います。そんな時は一度立ち止まって自分の身の回りを整頓するところから始めてみてはいかがでしょうか。

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