【古今東西(ここんとうざい)】の意味と例文と使い方

古今東西(ここんとうざい)

いくら四字熟語に関心がなかったり自信がなくても、「古今東西」は絶対に知っているでしょう。それぐらいあまりにも有名な四字熟語で、読み書きと意味の理解度では憶測ですがトップクラスだと思っています。そんな有名な四字熟語敢えて取り上げ、より詳しくかつ丁寧に解説をさせて頂きます。

古今東西の意味

「古今東西」の意味は以下の通りです。
・過去から現在のどこでも。昔から今までのありとあらゆる場所。
・過去や今の東西南北(東西四方)の全て。
・宴会や友人同士が集まった時に雰囲気を盛り上げるゲームの一つで、お題に対して参加者が順番にリズムよく回答をしていく。

「古今東西」はその場を盛り上げるパーティーゲームの様な側面もあり、実際にかつては「山手線ゲーム」や「古今東西ゲーム」と呼ばれるほど定番でしたが、現在は古代中国から伝わった四字熟語の最も有名な言葉として広く知れ渡っています。意味は上記の通りで、要するに過去と現在の世界中の至る場所となり、主に喩えとして用いられます。例えば、「古今東西を探してもこんな名選手はいない」となると、「過去や現在でも世界中のどこにも、こんなに素晴らしい選手は他にいない」となり「似たような才能を持つ選手は絶対に他にいない」「とんでもなく素晴らしい選手」と理解できます。一方、一般的にはもう少し力を抜いて、過剰な表現の一つとして頻繁に使用されるのが現状です。”古今”は「昔と今」「昔から今日」「昔から今に至るまで並ぶものがない」、”東西”は「東と西」「世間」「あちこち」「四方」となります。

古今東西の由来・出典

「古今東西」の由来は、残念ながら不明です。一説によると、平安時代の和歌集「古今和歌集」と”古今”が同じ事から関係が疑われいますが、憶測の域を出ていません。また文献では、政府機関・東京学士会院の雑誌に、教育者・中村正直が「古今東西一致道徳の説」を掲載しました。

古今東西の類義語・同義語

「古今東西」の類義語には、「往古来今」「古往今来」などが挙げられます。

古今東西の使い方・例文

例文1.世界の偉人やスーパースターを紹介するテレビ番組を観ていたら、「座高の高さなら古今東西の誰にも負けない」と兄が呟き、リアクションに困った。
例文2.古今東西でも、和食ほど美味しく栄養バランスがとれた食事はないと思う。
例文3.タイムマシンがあれば古今東西の名所を旅してみたいものだが、所詮は叶わぬ夢である。
例文4.古今東西からボクサーや格闘家に空手家など強い者が集まったとしても、一番強いのは元プロボクサーで世界ヘビー級チャンピオンのマイクタイソンだろう。
例文5.現在の日経平均やダウなど株価は景気を反映しない異常な動きで、古今東西を調べてもこんな高騰相場は見た事がないのでそろそろ本格的な暴落が起きそうだ。
株価や食事、格闘技などにおいて「古今東西」を使った例文となります。

古今東西の会話例

男性
これ、出張のおみやげ。はいどうぞ。
女性
ありがとうございます。って、これ幻の大人気スイーツじゃないですか? どうしたんですか?
男性
そんなに有名なの? 道の駅で皆が購入していたから、俺も買ったんだけど。
女性
これは古今東西を探しても、どこにも手に入らなくて、ネット上では熱烈なファンが悲鳴を上げていた大人気商品なんですよ。なんで、普通に購入できたんですか?

出張で購入したお土産が、実は大人気商品で女性社員が歓喜している会話です。

古今東西の豆知識

「古今東西」はその意味からも日常生活の至るところで使われています。例えば森高千里さんのアルバム名、お勧めの映画では「古今東西の名作映画ベスト50」、旅行を扱うテレビ番組のタイトルはそのまま「古今東西」、さらに居酒屋やカフェなど飲食店名や会社名などを挙げたらキリがありません。普遍的で親しみもありながら、唯一のオリジナリティめいた解釈から大勢が用いるのでしょう。

古今東西の難易度

「古今東西」は全四文字が漢字検定9級相当の文字組み合わせによる四字熟語となります。

古今東西のまとめ

「古今東西」は、過去から現在までのどんな場所でも、過去や現在の東西南北の全てといった意味があります。要は未来以外のいつでもどこでもとなり、人や物などを誇張して表現する際に用いられる傾向が強い言葉です。

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