美人薄命(びじんはくめい)
｢美人薄命｣とは｢美しい女性は不運であったり短命で終えるという喩え｣です。美人というのはどこか影が薄く、病弱であったり不幸せなオーラを纏っていたりする場合があります。もちろん一概には言えませんし、美人でも明るく元気で幸運を手に入れている人もいるでしょう。しかし、どこか物哀しい雰囲気を漂わせている人も多いのです。
美人薄命の意味
｢美人薄命｣の意味は以下の通りです。
・美しい女性は病弱であったり悲運な事から、数奇な人生となり短命で終えてしまう事が多い。
・容姿が美しいと、人生は逆に不幸せとなり病弱で早死にする事が多いとされる言い伝え。
・｢佳人薄命｣も同義。
”美人”は｢容姿の美しい女性｣｢美女｣｢容姿の美しい男子｣、”薄命”は｢早死に｣｢短命｣｢不幸せ｣で、美しい女性は短命であったり不幸せとされるのが｢美人薄命｣です。古代中国の故事｢薄命佳人｣によると、ある美しい女性が数奇な人生を送り不幸せで終えてしまう事から誕生した言葉とされます。現在はもちろんそんな事はなく短命ではありませんが、飽く迄も喩えとして美しい女性に対して｢美人薄命｣や｢佳人薄命｣と褒め言葉として使われます。しかし、相手からすると嫌味と受け取る場合も多いので、実は使い方が難しい言葉でもあります。よって、美人=短命や不運などの喩えですが、嫌味や嫉妬からなど何かと憶測が飛び交う言葉に現在はなっています。
美人薄命の由来・出典
｢美人薄命｣の由来は中国北宋時代の詩人･蘇軾の詩｢薄命佳人｣となります。
美人薄命の類義語・同義語
｢美人薄命｣の類義語には、｢才子多病｣｢紅顔薄命｣などが挙げられます。
美人薄命の使い方・例文
例文1.女優やアイドルなど芸能人は美人薄命となりがちだが、整形で一時的な美しさをバーストで手に入れたのだから仕方がないだろう。
例文2.オタクに好かれるアイドルを見ていると、どんなに綺麗で持て囃されても変な男と握手をさせられるのは前世で相当な悪行を働いたとしか思えず、美人薄命とは実に的を得ている。
例文3.スマホの自撮りやSNSアップが整形に拍車をかけたのは間違いなく、美容クリニックのドクターの言葉は神の言葉と借金漬けにされ精神が病んでも、美人薄命な生き方を選ぶのが自意識過剰な現代人である。
例文4.姉も妹も美人薄命となりそうなので、両親の遺産はニートの俺が独占するのは疑いようがなく自然と笑みが零れる。
例文5.自称･美人薄命という女ほど扱い辛いものはなく、どの角度から見てもユニークな顔だが本人は外国に行けば絶世の美女に扱われると本気で思っている。
｢美人薄命｣を使った例文となります。
美人薄命の会話例
職場での休憩中の同僚同士の会話です。自称･美人な女性を巧みに煽てて仕事をさせています。
美人薄命の豆知識
｢美人薄命｣から”美人”に関する四字熟語は、美人が微笑めば千金に値する｢一笑千金｣、沢山の美人に囲まれる喩え｢香囲粉陣｣、化粧をした美人｢粉白黛墨｣などがあります。
美人薄命の難易度
｢美人薄命｣は漢字検定4級から10級相当の文字組み合わせで、”薄”は4級で中学レベル、”美”と”命”は8級で小学校中学年レベル、”人”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。
美人薄命のまとめ
｢美人薄命｣は容姿が美しい女性は不幸せな人生を送り、短命で終わってしまうという喩えです。逆に言うなら、美しくない女性は健康で長寿な人生となり、人の人生は実に平等であるとも受け取れます。短命や不幸せの喩えで使う事から、現在は嫌味な表現とも受け取れるので、使い方には注意は必要です。
