【黄粱一炊(こうりょういっすい)】の意味と例文と使い方

黄粱一炊(こうりょういっすい)

「黄粱一炊」とは人の人生や繁栄は儚く一瞬という意味です。どんなに素晴らしい人生を送っていようが辛い人生を送っていようが終わってみればとても短かったと思うのではないのでしょうか。そんな「黄粱一炊」を解説します。

黄粱一炊の意味

黄粱一炊の意味は以下の通りです。
(1)人の人生は儚いことのたとえ
(2)人生の栄枯盛衰のはかなさのたとえ
(3)繁栄するのは一瞬の出来事であることのたとえ
「黄粱」は栗の一種。一炊は粥を炊く時間を表します。枕中記より中国唐の盧生(ろせい)という青年が、旅の途中で邯鄲(かんたん)という街に寄った際に呂翁(りょおう)という道士に出会いました。呂翁は夢が叶うという枕を渡して盧生は眠りにつくと出世して権力や財力を手に入れる夢を見ました。目覚めると作っていた粟のかゆが出来上がっておらず人の一生はほんのわずかな時間で終わってしまうという故事からこの四字熟語が誕生しました。

黄粱一炊の由来・出典

「黄粱一炊」の由来は、中国唐の伝奇小説である沈既済(しんきせい)が書いた枕中記(ちんちゅうき)からです。

黄粱一炊の類義語・同義語

「文質彬彬」の類義語には、「一炊之夢(いっすいのゆめ)」「栄華之夢(えいがのゆめ)」「邯鄲之枕(かんたんのまくら)」などの言葉が挙げられます。

黄粱一炊の使い方・例文

例文1.仮想通貨で儲けようとするのは黄粱一炊の夢だった。
例文2.黄粱一炊と言われるけれど、人生に目的もなく毎日過ごしている。
例文3.高校時代の部活動は黄粱一炊、気づいたら引退していたほど濃密な時間だった。
例文4.意味もない仕事をするくらいなら、働かない方がいいのかな。人生は黄粱一炊だから好きなことに挑戦しよう。
例文5.黄粱一炊、最後は悔いのないように自分のやりたいことをやろう。
黄粱一炊を使った例文です。

黄粱一炊の会話例

男性
毎日会社で終電まで働いて土日は寝るだけの毎日だから早く定年になってのんびり暮らしたいな。
女性
黄粱一炊っていうんだから一日一日を大切にしないとだよ。
男性
朝起きたら全て夢で学生時代に戻ってたらいいのに。
女性
学生に戻ってもどうせまたどこかで働くでしょ。

会社の同僚間での会話です。

黄粱一炊の豆知識

人の人生は短く儚いですが、人類の歴史もとても短く地球の歴史を24時間とすると人類の歴史はわずかに77秒しかないそうです。地球から見れば人類が作ってきた歴史など黄粱一炊に過ぎませんね。

黄粱一炊の難易度

「黄粱一炊」は漢字検定準1級から6級相当の文字組み合わせで、”黄”は9級で小学2年生レベル、”粱”は1級で大学・一般レベル、”一”は10級で小学1年生レベル、
”炊”は3級で中学校卒業レベル、の四字熟語となります。

黄粱一炊のまとめ

人の一生など地球規模で見れば一瞬の出来事で、そう考えると小さな悩みを考えている時間もなく毎日を悔なく生きてみようと思えるのではないでしょうか。死ぬときには後悔しないような人生をおくれるように毎日を悔いなく生きていきましょう。

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