【栄耀栄華(えいようえいが)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

栄耀栄華(えいようえいが)

「栄耀栄華」は難しい言葉なので知らない人も多いでしょうが、それぞれの文字から大凡の意味合いは理解できると思います。”栄”や”華”があるので、お金持ちや名声・権力などに関係があるのでは予想ができますよね。それでは、「栄耀栄華」は実際にはどんな四字熟語なのか調べてみました。

栄耀栄華の意味

「栄耀栄華」の意味は以下の通りです。
・非常に贅沢。おごり高ぶる。
・財産や権力によって栄えて、また贅沢の限りを尽くす。
・逆さにした「栄華栄耀」も同義となる。
”栄耀”は「栄えて羽振りが良い」「贅沢をする」「勝手きまま」、”栄華”は「権力や財力で栄える」「贅沢をする」となり、同じ様な意味を繰り返して、贅沢である事や羽振り良いと強調しています。また、贅沢過ぎる事から、転じて、おごり高ぶるや慢心、態度が偉そうという解釈も出来ます。よって、あまり良い意味では使われない場合もあり、平たく言うなら「金持ちの嫌味な奴」「お金があるだけの鬱陶しい奴」といった感じで、さらに現代流に解釈するなら「空気が読めないセレブ」ともなります。一方で、例えば金閣寺などの素晴らしい豪華な建造物を「栄耀栄華」と、素直に称賛して使う場合もあります。実際の使い方としては、「栄耀栄華を極める」「栄耀栄華を誇る」といった形が多くなります。

栄耀栄華の由来・出典

「栄耀栄華」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、三味線を使った劇場音楽「浄瑠璃」の「曾我扇八景」(1711年)や「浦島年代記」(1722年)などに文言が記されています。

栄耀栄華の類義語・同義語

「栄耀栄華」の類義語には、「富貴栄華」「富貴栄達」などが挙げられます。

栄耀栄華の使い方・例文

例文1.近所の豪邸に住むお金持ちは、数年前までは借家暮らしだったが株や先物の投資で巨万の富を築き、今ではとても若い奥さんをもらい大型犬を番犬にして栄耀栄華な極みを尽くして人生を謳歌している。
例文2.地方都市のキャバクラには、建設や土建を営む若き社長が夜な夜な栄耀栄華な遊びにをしに集まってくる。
例文3.あと十年程度で、栄耀栄華なユーチューバーの二世が親の威光で威張り散らす時代がやって来ると思うと、頭痛がしてくる。
例文4.若手俳優や人気女優などの多くは、大金を稼ぐ売れっ子になるとマネージャーや関係者に厳しくあたり、分かりやすい栄耀栄華な本性を表す。
例文5.芸術家・バンクシーの作品はどれも素晴らしいが、権力者を批判する風刺的なものなのに、栄耀栄華を極めた人達が購入し悦に浸るのはどうも腑に落ちない。
傲慢や権力者を批判する際に「栄耀栄華」を使った例文となります。

栄耀栄華の会話例

男性
Go To トラベルでどこに行く?
女性
そうね。折角だし京都をゆっくり楽しむのはどう?
男性
あ、それいいね。京都は歴史的な豪華な建造物が多いし、風情や趣も感じられるしね。
女性
昔の人達の栄耀栄華な極みを尽くした建物を見て、夜は美味しいものを食べて。うん、今回は二人で京都に行くに決定!

恋人同士がGo To トラベルを利用して京都旅行を計画している会話です。

栄耀栄華の豆知識

「栄耀栄華」から”豪華”に関係する四字熟語は、「豪華絢爛」「金殿玉楼」「贅沢三昧」「目食耳視」「酒池肉林」などがあります。”豪華”というと現代では憧れも半分はありますが、残り半分は嫌味に感じて妬み僻みともなります。よって「栄耀栄華」の様におごり高ぶる的な意味合いの言葉を連想したのですが、実はその様な言葉は少なく、大半が煌びやかや華やかとして歓迎しています。当時の時代背景から、豪華な食事やそんな生活できる身分に憧れがあったと理解できます。

栄耀栄華の難易度

「栄耀栄華」は漢字検定準1級から7級相当の文字組み合わせで、”耀”は準1級で大学一般レベル、”華”は3級で中学卒業レベル、”栄”は7級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

栄耀栄華のまとめ

「栄耀栄華」は大きく分けると二つの意味で、一つは贅沢を尽くしたり華やかな事です。それが転じて、もう一つはおごり高ぶる事です。贅沢になれば人は謙虚さを忘れがちなので、そこからこの様な意味合いの言葉になったのでしょう。現在でも、お金持ちながら嫌味な人や高慢な人も多いので、いつの時代も人はお金によって心が変わってしまい、そんな人々を嘆いている言葉とも理解できます。

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