大廈高楼(たいかこうろう)
｢大廈高楼｣とは｢大きくて立派な建物で、現在なら邸宅からマンションやビルなどの事｣です。邸宅とビルを一緒くたにするのはちょっと違和感もありますが、大昔の感覚では大きな建物はどれも同じような扱いなのでしょう。個人的には、大きくて高い建物は富や権力の象徴でもあり、だから全てを引っ括めると思います。そんな｢大廈高楼｣についての解説となります。
大廈高楼の意味
｢大廈高楼｣の意味は以下の通りです。
・大きく高い建物。大きく立派な建物。豪壮な邸宅。
・大きな建物が立ち並ぶ様子。
・大きな建物から、転じて、豪華な建造物や高層ビルなど。
・逆さまにした｢高楼大廈｣も同義。
”大廈”は｢大きな建物｣｢豪壮な建物｣、”高楼”は｢高い建物｣｢高閣｣で、さらに”廈”は｢屋根が葺いた家｣、”桜”は｢二階以上の建物｣という意味もありますが、要するに大きくて立派な邸宅、又はそれらが立ち並ぶ住宅街や高層ビルなどの大きな建造物の事です。よって、住宅から高層ビルまで含んでいるのが｢大廈高楼｣とも理解できます。似たような言葉には、摩天楼･高殿･楼閣･高層建築･高層マンション･大型ビル･高層ビル街･オフィスビルなどがあります。使い方としては、｢大廈高楼が並ぶ｣｢大廈高楼に見惚れる｣｢大廈高楼が建設中｣といった風になります。
大廈高楼の由来・出典
｢大廈高楼｣の由来は残念ながら不明です。文献としては、戯作者･総生寛の滑稽本｢西洋道中膝栗毛
｣(1870～76年)などに文言が記されています。
大廈高楼の類義語・同義語
｢大廈高楼｣の類義語には、｢鉤心闘角｣などが挙げられます。
大廈高楼の使い方・例文
例文1.初めて新宿を訪れた時は、壮大な大廈高楼のビル群に言葉を失ったが、それから10年以上が経過して今では東京人のフリも様になってきた。
例文2.見知らぬ田舎を車で走っていると突如、大廈高楼が出現する事もあるが、大抵は派手な外観で何をやっているお店か判断できない。
例文3.最近の大金持ちは大廈高楼な高層マンションよりも、低層マンションを好むそうだ。
例文4.高所恐怖症なので大廈高楼の屋上に行こうものなら、足がすくんで仕舞いには泣き出したくなる。
例文5.地方の県庁所在地は駅前だけ大廈高楼となるが、結局は空きビルや空き店舗となるのがオチだ。
高層建物などを｢大廈高楼｣とした例文となります。
大廈高楼の会話例
宝くじがもし当選したらどうするかという話を男女がしています。
大廈高楼の豆知識
｢大廈高楼｣から”建物”に関する四字熟語は、美しい御殿や豪華な建物の｢金殿玉楼｣、寺の主要な七つの建物｢七堂伽藍｣、寺院の建物の総称｢堂塔伽藍｣、庭園や建物が大きくて美しい｢土木壮麗｣などがあります。
大廈高楼の難易度
｢大廈高楼｣は漢字検定1級から10級相当の文字組み合わせで、”廈”は1級で大学一般レベル、”桜”は3級で中学校卒業レベル、”高”は9級、”大”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。
大廈高楼のまとめ
｢大廈高楼｣は大きくて高い建物の事で、豪華な邸宅や高層ビルや商業ビル、他にもマンションやそんな高い建物が立ち並ぶ様でもあります。邸宅とマンションやビルなど大きくて高い建物なら全てを込められるので、大変便利な言葉となっています。
