【軽求肥馬(けいきゅうひば)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

軽求肥馬(けいきゅうひば)

「軽求肥馬」とは「高級な皮の洋服と肥えた馬から、富貴な人達の暮らし振り」です。現在なら高級ブランドで全身を纏い、高級車に乗って出掛けるといった所ではないでしょうか。誰が見ても富貴だと分かるので、羨ましさなどから誕生した言葉が「軽求肥馬」です。

軽求肥馬の意味

「軽求肥馬」の意味は以下の通りです。
 ・非常に身分が高い。
 ・富貴な人の外出時の服装から、富や権力を持つ人の暮らしの喩え。
 ・「軽裘肥馬」や「肥馬軽裘」、略した「軽肥」も同義。
”軽求”は「軽くて暖かい皮衣」「獣の皮で作った暖かい服」、”肥馬”は「肥え太った馬」で、軽く暖かい高価な皮衣(洋服)と肥えた馬から、お金持ちである富貴な人やそんな人達の服装や生活ぶりの喩えとなるのが「軽求肥馬」です。古代中国では裕福な人は暖かい皮の服を着て、大きく肥えた馬に乗って出掛けるので、そんな姿や様子を表しています。

軽求肥馬の由来・出典

「軽求肥馬」の由来は古代中国の孔子の言行をまとめた「論語」の「雍也」となります。

軽求肥馬の類義語・同義語

「軽求肥馬」の類義語には、「衣馬軽肥」などが挙げられます。

軽求肥馬の使い方・例文

例文1.整形した上に洋服は軽求肥馬でブランド物を纏う芸能人を見ていると、人として一番大事な何かが欠けてしまった田舎者にしか見えない。
例文2.カルト教団のイベントに参加しても癒着関係がないと言い切る議員には、自分達が特別な軽求肥馬という驕りが透けて見える。
例文3.新型iPhoneを購入して軽求肥馬と錯覚するのは構わないが、地獄のように続くローン払いの現実が待っているのも忘れてはならない。
例文4.金持ちでも整形に興味がないとユニクロを着ているが、整形まみれだとなぜか高級ブランド命な軽求肥馬に変身する。
例文5.全身タトゥーな上に筋トレで仕上げて軽求肥馬と世間に見せびらかすが、数年後には体調悪化でいつも寒いと感じて自慢の筋肉も役立たずだと気が付くが、その時は既に遅く長期入院への道が開いてしまっている。
「軽求肥馬」を使った例文となります。

軽求肥馬の会話例

男性
この靴と財布を見てよ。超一流ブランドだよ。
女性
どうせメルカリか質屋で安く買ったんでしょう?
男性
質屋じゃなくてハイブランド専門店ね。
女性
学生時代はずっと貧乏だったのに、怪しい健康食品の会社で働き始めたら軽求肥馬で見た感じは成功者になるんだものね。

高級ブランドが好きな知人男性という内容です。

軽求肥馬の豆知識

「軽求肥馬」から”富貴”に関する四字熟語は、立身出世して富貴になり故郷に帰る栄誉の「衣錦之栄」、卑しい者が急に富貴な身分になる「白日昇天」、富貴な家に生まれた若者「膏粱子弟」、富んで身分が高くなり立身出世する「富貴利達」などがあります。

軽求肥馬の難易度

「軽求肥馬」は漢字検定6級から9級相当の文字組み合わせで、”肥”は6級で小学校高学年レベル、”求”は7級、”軽”は8級で小学校中学年レベル、”馬”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

軽求肥馬のまとめ

「軽求肥馬」は高級な皮の洋服と肥えた馬から、裕福な人の洋服や暮らし振りという意味です。かつての中国では移動をするには馬は必需品で、その為には大きく肥えた馬の方が良くて服装も暖かい皮が富貴な人達に支持されていたのです。

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