豪華絢爛(ごうかけんらん)
｢豪華絢爛｣も大変有名な四字熟語なので、今更詳しい解説は不要なのかも知れません。少し前に｢プチ贅沢｣がブームになりましたが、これなどは｢豪華絢爛｣から影響や派生した言葉ではと、勘繰ったりや思ってしまうほどです。誰でも自分へのご褒美ではないですが、時には少しばかりの贅沢をして生活を楽しみたいものです。｢豪華絢爛｣は大金持ちが人生を謳歌している感もありますが、庶民でも美しい景色などに抱く感情でもあります。それでは｢豪華絢爛｣について解説となります。
豪華絢爛の意味
｢豪華絢爛｣の意味は以下の通りです。
・贅沢で華やか、煌びやかで美しい。
・素晴らしく豪華で美しい。
・逆さにした｢絢爛豪華｣も同義。
”豪華”は｢贅沢で派手｣｢驕奢｣｢奢侈｣、”絢爛”は｢華やかで美しい｣｢光り輝く美しさ｣となり、まるで極上の豪華さや贅沢であり、かつ美しい様が｢豪華絢爛｣です。ですから基本的にはポジティブな使い方ばかりで、芸能人などの派手な結婚式、大金持ちの大豪邸、高級車のインテリア、世界遺産に指定される美しい景色やお城等々の表現となります。他にも、かつてのバブル期などは温泉旅館などに縁起良さから黄金風呂などが設けられ、これなどは庶民感覚からすると典型的な｢豪華絢爛｣となります。現在は高級ホテルでは、風呂やトイレなども大変凝っているので、同じように｢豪華絢爛を味わう｣のが一つの売りになっています。この様な事から使い方としては｢豪華絢爛な雰囲気｣｢豪華絢爛を体験｣｢豪華絢爛な美しさ｣といった形になります。
豪華絢爛の由来・出典
｢豪華絢爛｣の由来は、残念ながら不明です。文献としては、昭和を代表する小説家･火野葦平の著書｢赤い国の旅人｣(1955年)などに文言が記されています。
豪華絢爛の類義語・同義語
｢豪華絢爛｣の類義語には、｢錦繍綾羅｣｢絢爛華麗｣などが挙げられます。
豪華絢爛の使い方・例文
例文1.姉の結婚式は豪華絢爛そのもので、クライマックスの最も美しいシーンでは家族全員が思わずうれし泣きをしてしまった。
例文2.ハリウッドスターの豪邸は豪華絢爛か、シンプルな作りの両極端となる場合が多い。
例文3.質素な生活に慣れているので、有名人が豪華絢爛な生活を自慢げに語ると、途端に不快な気持ちが襲ってくる。
例文4.最近はスマホケースですら、何万もする豪華絢爛な商品が人気だそうだ。
例文5.近所の高級スーパーにはセレブが集まるので、駐車場も豪華絢爛な高級車ばかりで見ていて飽きない。
大金持ちの生活などについて｢豪華絢爛｣を使った例文です。
豪華絢爛の会話例
お正月のお節料理は｢豪華絢爛なセット｣を購入しようと、夫婦が意気投合をします。
豪華絢爛の豆知識
｢豪華絢爛｣から”豪華”という言葉について深掘りします。”豪華”は上記したように贅沢や派手という意味合いで、お金持ちの特権であり、高級な食事や洋服や家具などの装飾などに対して用います。また、豪華客船や豪華クルーズ船、飛行機はファーストクラス、一部の寝台列車などでも豪華は重要なキーワードです。一方、豪華というのは時代に反映される点も強く、かつてのバブル時代は豪華さを競っていましたが、現在の感覚ならそれらは笑い話になります。豪華は無駄や不要という考えもあるので、高級車ほど実は年式古くなると値下がり率も激しいです。現在は旅行や食事などで偶に豪華を味わい体感するぐらいが丁度良いのかも知れません。
豪華絢爛の難易度
｢豪華絢爛｣は漢字検定1級から4級相当の文字組み合わせで、”爛”は1級、”絢”は準1級でそれぞれ大学一般レベル、”華”は3級で中学卒業レベル、”豪”は4級で中学レベルの四字熟語となります。
豪華絢爛のまとめ
｢豪華絢爛｣は、贅沢で華やかでさらに煌びやかで美しいという意味です。誰が見ても一目瞭然な派手さがある豪華という事で、そこから、豪華な食事や結婚式、または高級な家具や装飾、美しい景観の世界遺産など幅広く使える四字熟語となっています。要するに、様々な豪華や煌びやかと感じられるものに使えるポジティブな言葉で、何もお金持ちだけに与えられている訳ではありません。
