単刀直入(たんとうちょくにゅう)の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

単刀直入(たんとうちょくにゅう)

あなたの知り合いに話が長くいつまでも本題に入らない人はいますか?知り合いには、いなくても一度はそういった人に会ったことがあるのではないでしょうか。勿論、話しをするときに自分の意見や問題の背景などを詳しく説明することは大切なことではありますが、本題から逸れてしまっては本末転倒です。特にミーティングや議題が決まっている問題解決のためのディスカッションにおいて論点がずれることは致命的なことでしょう。そんなときは、すぐ本題に入ることが求められるでしょう。そんなことを表す四字熟語として「単刀直入」という言葉があります。それでは「単刀直入」はどのように使うのでしょうか。そんな「単刀直入」の意味や使い方に関して今回は解説していきたいと思います。

単刀直入の意味

「単刀直入」の意味は以下の通りです。
・話し合いのときに余計なことを言わずにすぐに本題に入ることです。
・話をするときに前ぶりがあると思いますが、それらを省略して端的に話すこと。
・率直に、端的に、手短になどと類似であり、どれも時間がかからないことを表している。
「単刀」は文字からもわかるように「一つの刀」のことを指しています。「直入」も言葉の通り「すぐに入ること」を指していて「回り道をせずに真っ直ぐ進んで入る」「余計なことは省いてものごと進める」となっています。このことから刀を真っ直ぐに入れることから転じて、余計なことを言わずにすぐに本題に入るという意味になりました。類義語の「手短に」や「端的に」からもわかるよう短く話すときに使われることがわかります。単刀直入に本題に入ることは勿論その後特に余計なことをあまり話さない場合が多いです。それはすぐ本題に入る必要があり、時間的制約があるときが多いからということが考えれられます。なので比較的に使う場面は限定されてくると思うので使う場面ではあまり悩むことはないと思います。ビジネスシーンでも「単刀直入」は使える言葉で例文などを参考にして使ってみるといいでしょう。

単刀直入の由来・出典

単刀直入の由来は、一振りの刀でまっすぐに切り込むことにあり、転じて余計なことを言わずにすぐに本題に入るという意味で使われるようになりました。

単刀直入の類義語・同義語

「単刀直入」の類義語には、「単刀趣入」「一刀両断」「公明正大」などが挙げられます。

単刀直入の使い方・例文

例文1.いつまでも余計なことを話していないでそろそろ本題に入りましょう。では、単刀直入に申し上げます。
例文2.この後も会議が控えているから各自報告は単刀直入にお願いします。なにか問題などがあり話しが長くなる人は個別で私のところに報告に来てください。
例文3.いつもサービスをご利用いただきありがとうございます。単刀直入に申し上げますと、頂いた料金に間違いがございましたのでご連絡させていただきました。
例文4.単刀直入にお伺いいたしますが、何かお探しのものがありますか。私でよければご案内いたします。
例文5.単刀直入に物事について言うことも大事だが、時には遠回りして自分も思っていることその背景を話すことによって相手を納得させられることもあるだろう。
このように単刀直入はすぐに本題に入る、端的に言う場面で使われます。

単刀直入の会話例

男性
そんな余計なことはいいからすぐ本題に入らないか。
女性
そうだったね。今日は、その件があって集まってもらったんだった。
男性
うん。みんなもその件について詳しく知りたいと思ったから集まったんだよ。
女性
単刀直入に言うと僕は新しい事業をこのメンバーで始めたいと思っているんだよね。

話しが遠回りしていることを指摘されていて、その後単刀直入という言葉を使って本題に入っています。

単刀直入の豆知識

余計なことを話さない場面で特に単刀直入は使われると思います。仕事の場でも業務連絡であったり、活動の報告であったりです。何故、そういった場面で使われるかというと相手に正確に情報を伝える必要があるからです。連絡や報告において文章が長いとどこが重要な点であるのかが情報過多になって物凄くわかりずらくなってしまいます。ものを部屋で「なくした」ときに綺麗な部屋から探すのとゴミがあちらこちらに散乱していて散らかっている部屋では、どちらが探しやすいでしょうか。その答えは明白で勿論綺麗な部屋の方が短い時間がものを見つけることができるでしょう。それに比べて散らかっている部屋はもしかしたら「なくしたもの」をみつけることすら困難かもしれません。これは話しにおいても同じと言えるでしょう。

単刀直入の難易度

単刀直入は、比較的簡単な感じで構成されています。最も難しい漢字の「単」でも小学三年生で習う漢字となっています。画数も少なく書きやすい四字熟語です。総画数が21画であることからも比較的書きやすいが容易に想像できるでしょう。

単刀直入のまとめ

今回は、単刀直入について解説してきました。相手に自分が何を思っているのか、限られた時間の中で伝えることはとても難しいと思います。だからこそ自分の考えや話す内容について事前に要点をまとめたり、再度咀嚼して自分の言葉で伝えられるようにしたりすることが必要になってくるでしょう。端的に、率直にに関わらず言葉にして話すのが苦手という人は誰かと話して自分考えを言葉にすることによってどんな風に思っているのか、相手の意見を聞くことによって見えてくるものもあるでしょう。単刀直入でも長話でも伝えなければならないことがあるときは、それを伝えられるようになるといいですね。

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