脚下照顧(きゃっかしょうこ)
現実にするということは難しいことでも、口にするだけなら簡単なことは多いと思います。そのため、自分の実力が至らなかったり、自分が気にいらないことかであったりすると批判をするということがあります。特に人同士は関わることが多いので、気に入らないこともあると思います。自分の行いの言動に問題があるにも関わらず、他人を批判することを表す言葉として脚下照顧という四字熟語があります。今回は、そんな脚下照顧について意味や由来などとともに見ていきたいと思います。
脚下照顧の意味
脚下照顧の意味は以下の通りです。
・自分の行いを見つめ直すべきということ。
・他人のことを批判する前に自分の言動について反省するべきということ。
脚下照顧という四字熟語は、自分の言動に問題や否があるにも関わらず、他人のことを批判している人について言及するときに使うことができます。覚えておけるといいと思います。
脚下照顧の由来・出典
脚下照顧の「脚下」は足元を表す言葉であり、「照顧」は行いについて一つ一つ確認し、反省するという意味をもちます。これらの言葉を組み合わせて脚下照顧という四字熟語が成り立っています。
脚下照顧の類義語・同義語
「脚下照顧」の類義語には、「照顧脚下」「反躬自省」「再思三省」などが挙げられます。
脚下照顧の使い方・例文
例文1.脚下照顧、人のことをとやかく言う前にまずは自分の言動について反省すべきである。
例文2.脚下照顧、自分の行いついて改めて振り返ってみる。
例文3.彼は気に入らないことがあるとすぐに批判する。脚下照顧というように自分の言動を見直してほしいものだ。
例文4.自らの実力不足で結果が振るわなかったのにも関わらず、他人のせいにするのはよくない。脚下照顧、しっかりと自分の足元をみて反省してほしい。
例文5.彼女は要領が悪いが口は達者なため、脚下照顧と言われることが多い。
このように脚下照顧は、他人のことを批判する前に自分の言動について反省するべきということを言い表すことができる四字熟語です。
脚下照顧の会話例
これは、過ちを犯した人について男性と女性が話している様子です。
脚下照顧の豆知識
脚下照顧は、自分の行いについて反省するだけを表すためには使われないことが多いです。人に対しては文句を言ったり、ケチをつけたりしている人に対して、他人のことをとやかく言う前に自分の行いについて反省するよう戒める言葉です。
脚下照顧の難易度
脚下照顧の漢字の難易度は、「脚」は漢検4級程度、「下」は小学1年生程度、「照」は小学4年生程度、「顧」は漢検3級程度です。
脚下照顧のまとめ
人と協心戮力して物事に取り組むことがあれば、当然意見が異なって衝突することもあると思います。時には、方向性の違いから相手の言動について悪く言ってしまうこともあると思います。そんなときには、脚下照顧という言葉を思い出して、頭を冷やして自分の言動を見つめ直せるといいと思います。