【機知奇策(きちきさく)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

機知奇策(きちきさく)

皆さんは、これまで絶体絶命の危機に陥ったとき、どのようにそれを乗り越えてきましたか。流れに身を任せた人もいれば、なんとか切り抜けようと知恵を絞った人もいるかと思います。そんな中、不意に斬新なアイデアが思い浮かんで、危機を切り抜けられたという人がいるかもしれません。今回は、そんな絶体絶命の危機を救う奇抜なアイデアを意味する「機知奇策」という言葉について、その意味や語源から実用的な使い方や会話文まで詳しく説明していきます。

機知奇策の意味

「機知奇策」とは、場面によって臨機応変に働く才知による奇策を意味します。

機知奇策の由来・出典

「機知奇策」の「機知」とは、その場に応じて働く鋭い知恵を意味し、「奇策」とは、誰も予想し得ない奇抜な作戦やアイデアを意味します。

機知奇策の類義語・同義語

「機知奇策」の類語としては、「神機妙算」や「機略縦横」などが挙げられます。

機知奇策の使い方・例文

例文1.後半のピンチを切り抜けられたのは、彼の機知奇策のおかげだ。
例文2.機知奇策は、思いつこうと意識して出てくるようなものではない。
例文3.絶体絶命の火事の中、江戸の火消し達は消火ではなく、周囲の建物を壊すという機知奇策を思いついた。
例文4.機知奇策をもってしても、乗り越えられない困難というものが時にはある。
例文5.相手チームの機知奇策によって、全く歯が立たなかった。
相手に機知奇策の戦略家が居ると厄介ですね。

機知奇策の会話例

男性
江戸の火消し達はどうして消火じゃなくて、周りの建物を壊したの
女性
昔の建物は木造だから、簡単に火が燃え移ってしまうんだよ。それを防ぐための機知奇策だよ。
男性
なるほど、いくつかの家を犠牲にしてでも、町を守るためにはその方法が当時は最善だったんだね
女性
そう言うこと。

機知奇策で窮地を乗り越えることもあるようですね。

機知奇策の豆知識

機知奇策といえば、かの有名な諸葛亮孔明です。彼は、1日で10万本の矢を集めなければいけない状況になった時、自分たちで作れないのなら敵から集めてしまおうということで、霧の濃い日に船に藁人形をのせて敵の陣地へ向かわせました。敵軍は自分たちの相手が乗っていると思い矢をできる限り放ちました。そして岸に流れ着いた船には誰一人怪我人はおらず、大量の矢が刺さっており、諸葛亮孔明は矢の調達に成功しました。

機知奇策の難易度

大器晩成は日常で比較的よく目や耳にする四字熟語であり、漢字検定準二級以下レベルです。

機知奇策のまとめ

今回は、その場に応じて閃く奇策という意味の「機知奇策」という言葉を紹介しました。これは思いつこうと意識して出てくるようなものではありませんが、日頃からその物事に関して深く考えているからこそ、思い浮かぶものだと思います。そう考えると、ただその場の運で出てくるようなものではないので、機知奇策もまたその人の努力の賜物なのかもしれませんね。

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