【南山之寿(なんざんのじゅ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

南山之寿(なんざんのじゅ)

「南山之寿」とは、長生きや事業の繁栄を祝う言葉です。お祝いの際などのスピーチでよくこの言葉が出てくる場面があります。何気なく使っている「南山之寿」の由来まで理解をしてスピーチをすることで違った印象を与えられるのではないでしょうか。今回はそんな「南山之寿」の解説です。

南山之寿の意味

南山之寿の意味は以下の通りです。
・長寿であることのたとえ。
・事業がうまくいき続けること。
「南山」とは中国陝西省(せんせいしょう)にある南五台山、翠華(すいか)山、驪山(りざん)等の山々の総称です。道教や仏教の様々な宗派の発祥でもあります。この山は昔から形が変わらず欠けも崩れもしないため長寿の象徴とされてきました。「寿」は長寿を表す漢字でそこから南山のように変わらず長生きして欲しいといった意味合いで長寿や事業の繁栄を意味する四字熟語として使われるようになりました。その他、月や太陽なども昔の人は変わらない物の象徴とされていたそうです。

南山之寿の由来・出典

「南山之寿」の出典は、中国最古の詩集である詩経「小雅(しょうが)」の天保(てんぽう)からです。天保は臣下が君主を祝福する詩です。

南山之寿の類義語・同義語

「南山之寿」の類義語には、「万寿無疆」「千秋万歳」「鶴寿千歳」等が挙げられます。

南山之寿の使い方・例文

例文1.今年で90歳のおばあちゃんへ南山之寿といってお祝いをした。
例文2.親戚のお世話になったおじさんへ南山之寿の言葉をスピーチで送る。
例文3.南山之寿のような長く愛される会社にしていく。
例文4.最近は南山之寿と言われるようになったが、私の通うスポーツセンターには長寿の方が大勢いらっしゃるのでそんな言葉は私にはもったいない。
例文5.南山之寿とお正月の書き初めで書いて大好きなおじいちゃんへプレゼントをした。
「南山之寿」を使った例文となります。

南山之寿の会話例

男性
うちのおばあちゃんが今日で88歳になるんだよね。
女性
おめでとう!米寿のお祝いは何かするの?
男性
南山之寿の言葉を入れてコップを送ろうと思っているんだ。
女性
私も一緒にプレゼントのコップ選んであげる!

長寿のお祝いを計画している二人組の会話です。

南山之寿の豆知識

「南山之寿」の元となった終南山は様々な四字熟語に登場します。例としては「終南捷径」「南山不落」等が挙げられます。

南山之寿の難易度

「南山之寿」は漢字検定準1級から10級相当の文字組み合わせで、”南”は9級で小学2年生レベル、”山”は10級で小学1年生レベル、”之”は準1級で大学・一般レベル、”寿”は3級で小学3年生レベル、の四字熟語となります。

南山之寿のまとめ

「南山之寿」は昔から変わらずにそびえ立つ山を象徴としてできた言葉です。子供時代に遊んだ近くの山などは今も昔も変わらずにありますが、人の見た目や生活環境は日々変わっていきます。そんな違いに時代の流れを感じると共に自然のスケールの大きさを感じられる言葉でもあります。

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