【勤倹貯蓄(きんけんちょちく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

勤倹貯蓄(きんけんちょちく)

こういった経済的に不安定になっている時代だからこそ、実は勤倹貯蓄というのが非常に重要になってくるのではないでしょうか。字の並びである程度の意味は理解が出来るかもしれません。また勤倹貯蓄は福井県の県民性を表す言葉でもあると言われるので、福井県に所縁のある方だとご存じの方も多いかと思います。勤倹貯蓄の深い意味について説明をわかりやすくしていきます。

勤倹貯蓄の意味

勤倹貯蓄の意味とは、一生懸命に働き、そして贅沢な生活をせずに倹約して、しっかりとお金を貯める事、貯蓄をすることを意味する四字熟語です。
また東洋のルソーと呼ばれた思想家であり政治家であった中江兆民は著作「一年有半」の中で「我邦人は勤倹貯蓄の習に乏しくして、随ふて儲ければ」 と言っています。

勤倹貯蓄の由来・出典

勤倹貯蓄の正しい由来や発祥は定かではありませんが、東洋経済新報の論客であった天野為之が1900年に寄せた論説でも既に勤倹貯蓄の言葉は使われており、100年以上の歴史ある言葉と言えますし、人としての在り方を説いた言葉として、長く日本文化に根付いています。

勤倹貯蓄の類義語・同義語

勤倹貯蓄の類義語や同義語としては、「備荒貯蓄」「積土成山」「世運隆替」「開源節流」が挙げられます。

勤倹貯蓄の使い方・例文

例文1.勤倹貯蓄を意識して生活する事で不足の事態に備える。
例文2.父は勤倹貯蓄を徹底していたので、その教えを私も引き継いでいる。
例文3.浪費家の彼には勤倹貯蓄の精神を身につけてもらいたいと思う。
例文4.日本人の美徳の中に勤倹貯蓄の精神は根付いているのだろう。
例文5.勤倹貯蓄を意識することで無駄な出費を減らす事が出来た。
勤倹貯蓄は家庭や家族が増えたときにも感じる四字熟語であり、しっかりと意味を理解することが重要ですね。

勤倹貯蓄の会話例

男性
父親に勤倹貯蓄の行いで頑張れ!と発破をかけられたけど、意味がわからなくて…
女性
勤倹貯蓄は懸命に働いて、華美な生活をせずにしっかりと貯金をしていくことですよ。
男性
そういう事かぁ。ただでさえ無駄なものを買っていると学生時代から怒られていたんだよね。
女性
そういう性格を見抜いていて、社会人になったら誘惑も多いけど頑張れという激励ですよ!

勤倹貯蓄の意味がわからない男性が、女性に優しく諭すように教えてもらっている会話ですが、誘惑が多い現代でも大事にすべき考え方ですね。

勤倹貯蓄の豆知識

日本の「公園の父」と呼ばれ林学博士であり、造園家、そして投資家でもあった本多静六は著書『私の財産告白』の中でも勤倹貯蓄の重要性を説いており、それが有名な「月給4分の1天引き貯金」です。

勤倹貯蓄の難易度

勤倹貯蓄はどの感じも比較的早くに習う漢字であり、中学生程度では読み書きできる四字熟語であり、漢検ですと3級程度に相当するでしょう。

勤倹貯蓄のまとめ

勤倹貯蓄については、以前から福井県民の県民性を表す言葉としても知られています。福井県の方は男性も女性もしっかりと働く県民性であり、貯蓄をしっかりとしていると言われています。もちろんお金がすべてではないですが、福井県の幸福度ランキングが全国一位なのも、しっかりとしたお金の余裕と裏付けから生活に不自由しないことも理由としてはあるのではないでしょうか。

計画的に勤倹貯蓄する女性
最新情報をチェックしよう!