【鶴髪鶏皮(けいひかくはつ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

鶴髪鶏皮(けいひかくはつ)

「鶴髪鶏皮」とは、「年をとった老人のたとえ」を意味します。人はだれしも老いからは逃れることができずに年をとっていきます。特にそうした老いは見た目に表れていきます。そんな老いを表す四字熟語である「鶴髪鶏皮」の解説です。

鶴髪鶏皮の意味

鶴髪鶏皮の意味は以下の通りです。
・年をとった老人のたとえ
・容姿が衰えた様
「鶴髪」は鶴のような真っ白な髪の毛を表します。「鶏皮」は皮膚が鶏の皮のように張りを失っている様子を表します。この二つの四字熟語が合わさり現在の意味となりました。中国唐の第6代皇帝である玄宗(げんそう)が書いた「傀儡吟(かいらいぎん)」の中で「刻木牽絲作老翁,雞皮鶴髮與真同。(木彫りのシルクを老人に見立てた作品で、鶏の皮や鶴の毛は本物と同じ)」と書かれています。
「鶴髪鶏皮」はあまりいい表現方法ではありませんが、当時はこのように表現をしていたと確認できる言葉です。

鶴髪鶏皮の由来・出典

「鶴髪鶏皮」の出典は、中国唐の第6代皇帝である玄宗(または李隆基)が書いた詩である「傀儡吟」からです。

鶴髪鶏皮の類義語・同義語

「鶴髪鶏皮」の類義語には、「老ける」「高齢化」などの言葉が挙げられます。

鶴髪鶏皮の使い方・例文

例文1.鶴髪鶏皮でうちのおじいちゃんも年をとった。
例文2.昔は若々しかった近所のおじさんも私が大人になると鶴髪鶏皮で年をとったと感じる。
例文3.鶴髪鶏皮にはならないと思っていたが、やはり老いにはかてなかった。
例文4.うちのおばあちゃんは鶴髪鶏皮を感じさせないほどのパワフルさをもっている。
例文5.鶴髪鶏皮のおじいちゃんはそんなに長くないので残りの時間を一緒にたくさん過ごしたい。
「鶴髪鶏皮」を使った例文です。

鶴髪鶏皮の会話例

男性
そういえば○○のおばあちゃんは元気?
女性
うん、今も元気で毎朝の散歩が日課なんだ。
男性
そうなんだ。鶴髪鶏皮を感じさせないね。
女性
白髪は結構増えて見た目はすごい変わったけどね。でもこんどハーフマラソンに出たいって言ってたな。

おばあちゃんについて話す親戚の幼馴染同士の会話です。

鶴髪鶏皮の豆知識

「鶴髪鶏皮」を書いた玄宗は愛人として世界三大美女とされる楊貴妃を寵愛したが、それにより玄宗は朝は朝廷に出てくなくなってしまったそうです。

鶴髪鶏皮の難易度

「鶴髪鶏皮」は漢字検定2級から8級相当の文字組み合わせで、”鶴”は2級で高校卒業レベル、”髪”は4級で中学校在学レベル、”鶏”は3級で中学校卒業レベル、”皮”は8級で小学3年生レベルの四字熟語です。

鶴髪鶏皮のまとめ

人の老いを表す四字熟語である「鶴髪鶏皮」の紹介でした。漢字からしてあまりいい印象は持たないかもしれませんが、当時からこのような表現が使われていたことを認識できる言葉です。老いにはだれしも勝てませんが、心だけはいつまでも若く、何事にも興味や関心がもてるような老人は見ていると元気がもらえますよね。

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