合従連衡(がっしょうれんこう)
昔、中国では秦という国が多くの国を征服し、力を伸ばした時期があったと言われています。そんなとき他の国は、このままでは自国も秦の支配化に置かれてしまうと考えたと思います。そのことから敵対する周囲の国と同盟関係を結び、秦に対抗する手段としたのです。このように利害関係が一致するものと一時的に同盟を結んだり、逆に袂を分かったりすることを合従連衡といいます。今回は、そんな合従連衡について使い方などを見ていきたいと思います。
合従連衡の意味
合従連衡の意味は以下の通りです。
・その時の利害や力関係によって、国や政党、企業などが結びついたり、離れたりすること。
・利害関係を共にするものが行う外交政策のこと。
合従連衡は、利害関係をともにするものが関係を結ぶ際に使われる言葉です。今日は、国、政党の合併や企業の合併に対して使われることが多いです。
合従連衡の由来・出典
合従連衡は昔の中国での国同士の同盟関係が由来になっています。「合従」とは、縦(従)の国同士が同盟を結ぶことを表しています。また、「連衡」は横(衡)の国が同盟を結ぶことを表しています。このことは利害関係に応じて他国と同盟を結んでいたということです。このことから転じて現在の意味で合従連衡という言葉が使われるようになったと言われています。
合従連衡の類義語・同義語
「合従連衡」の類義語には、「蘇張之弁」「合従連横」「従横之言」などが挙げられます。
合従連衡の使い方・例文
例文1.企業同士で合従連衡することによってより売上を伸ばす。
例文2.自分にとって不利益となる場合は、すぐにその関係を断ち切る。まさに合従連衡である。
例文3.大きな政党と渡り合うために、合従連衡する。
例文4.合従連衡をすることによって、自分にとって有利な状況を作る。
例文5.自己防衛のために、合従連衡する。
このように合従連衡は、利害関係によって結びついたり、離れたりすること表すのには適しています。
合従連衡の会話例
これは、合従連衡した企業について話している様子です。
合従連衡の豆知識
合従連衡という言葉は、故事から使われるようになったと言われることもあります。その時の周囲の国の状況によって他国と結びついたり、離れたりすることが昔の中国ではあったためです。
合従連衡の難易度
合従連衡の漢字の難易度は、「合」は小学2年生程度、「従」は小学6年生程度、「連」は小学4年生程度、「衡」は準2級程度です。
合従連衡のまとめ
利害関係を共にするもの同士は、協力するということが多くあります。逆にどちらかに不利益を被る場合は、関係を断ち切るということもあります。このような状況を一言で表すのに合従連衡という言葉は便利なのでこれを機会に覚えておくといいと思います。