【錦上添花(きんじょうてんか)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

錦上添花(きんじょうてんか)

「錦上添花」とは「美しい物にまた別の美しい物を合わせたり、或いは良い物に良い物を加える事」です。例えば、美しい女性が豪華なドレスを着たり高価な宝石を身に付けると、さらに美しさが際立ちますよね。そんな鬼に金棒的なニュアンスも兼ね備えた「錦上添花」についての解説となります。

錦上添花の意味

「錦上添花」の意味は以下の通りです。
・美しい物や良い物にさらに美しい物を加える事。
・善美な物の上にさらに善美な物を加える事。
・美しい錦の上に美しい花を添えた事から、転じて、美しい物や目出度い事が重なる時に使う。
・諺「錦上に花を添える」(きんじょうにはなをそえる)も同義。
”錦上”は「美しい物の上」「美しい喩え”錦”の上の事」、”添花”は「花を添える」「美しい花を添える」で、美しい物(錦)にさらに別の美しい物を加えたり重ねるのが「錦上添花」です。そこから、主に二つの意味があり、美しい物をさらに加える事と良い出来事が重なるように起こる事です。よって、例えばサッカー選手が結婚発表の試合で得点を決めたり、或いは美しい女性が着ているハイブランド洋服を褒める際などに使える言葉です。端的に言うなら、良い事や美しい事が複数あるといった感じでしょうか。

錦上添花の由来・出典

「錦上添花」の由来は、中国北宋時代の政治家・王安石の詠んだ詩「即事」となります。

錦上添花の類義語・同義語

「錦上添花」の類義語は四字熟語ではありません。四字熟語以外では「百花を添える」「花を添える」「彩りを添える」などが挙げられます。

錦上添花の使い方・例文

例文1.絶景の紅葉に虹がかかると、思わず錦上添花と声を上げてしまった。
例文2.美容院に行った彼女を迎えに行ったら、髪がセットされ一段と錦上添花になった姿に驚いた。
例文3.高級寿司を極上の日本酒で頂くのは、この上ない錦上添花な贅沢だ。
例文4.万馬券を当てた勢いでその日の帰りにプロポーズも成功させ、一気に錦上添花となって人生がバラ色に輝き始めた。
例文5.錦上添花となるように、毎日お祈りからお祓いに瞑想を続けているが、今のところは何一つ良い事が起こっていない。
一段と美しいや良い事が続いた文章に「錦上添花」を使った例文です。

錦上添花の会話例

男性
それでお願いって何?
女性
エステに通っていいでしょう。お願ーい!
男性
エステって一回だけでしょう。えっ違うの? 10回コースで18万円! そんなにするの?
女性
いいでしょう? エステに行けば、また美しくなるのよ。そしたらあなたも私も錦上添花な気持ちになるよね。だから、おねがい!

エステに通いたい妻が夫を説得する会話です。

錦上添花の豆知識

「錦上添花」から美しい物の喩えである”錦”に関する四字熟語は、贅沢な暮らしや高貴な身分の喩え「錦衣玉食」、美しい思想や言葉で詩文の才能がある「錦心繍口」、高貴な人が着る美しい刺繍を施した美しい衣類「綾羅錦繍」などがあります。

錦上添花の難易度

「錦上添花」は漢字検定2級から10級相当の文字組み合わせで、”錦”は2級で高校卒業レベル、”添”は4級で中学レベル、”上”と”花”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

錦上添花のまとめ

「錦上添花」は美しい物にさらに美しい物を加えたり、良い物にさらに良い物を加える事で、より美しいと表現したり或いは良い事が続き目出度い際に使う四字熟語です。”錦”は美しい物の喩えで、そこに花を添えるので転じて、このような意味合いとなります。

錦上添花の花々。
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