【金科玉条(きんかぎょくじょう)】の意味と例文と使い方

金科玉条(きんかぎょくじょう)

「金科玉条」はかなり有名な四字熟語の一つに含まれると思いますが、案外正しい意味は理解していなくありませんか? 言葉は知っているが、意味は分からないや間違っている。そんな四字熟語は結構多いものです。「金科玉条」は立派な法律や規則といった意味で、要は自ら率先して守りたくなるルールといったものです。それでは、より詳しい解説となります。

金科玉条の意味

「金科玉条」の意味は以下の通りです。
・大切な決まりやルール、法律や規則など。立派な法律や規則。
・人が絶対に守るべき決まりや法律。最も大事な決まりや約束事。
・個人における絶対的なより所や支え。
”金科”は「重要な法律」「絶対的なより所」、”玉条”は「美しい枝」「尊重」「守るべき法律や規則」といった意味があり、そこから守るべき約束や規則、法律、大切なルール等となります。また、絶対的なより所や支えといった喩えにもなります。黄金の様な美しさを尽くした末の法律となり、そこから普通の法律や規則とは違って、守るべき価値があるものと解釈できます。非常に大切な法律であり、替えがきかないものです。

金科玉条の由来・出典

「金科玉条」の由来は、中国南北朝時代の皇族・蕭統による詩文集「文選」の「劇秦美新」となります。

金科玉条の類義語・同義語

「金科玉条」の類義語には、「金科玉律」「金律金科」「金科玉条」などが挙げられます。

金科玉条の使い方・例文

例文1.父の遺言に書かれていた事を金科玉条として貫き、今後は父の分まで精一杯頑張って生きる。
例文2.子供の頃は毎日覚える事が新鮮でそれらは金科玉条となったが、今では飲んだ暮れてばかりでまったく覚えていない。
例文3. 同郷の偉人である西郷隆盛の教えを、金科玉条として日々の生活で守っている。
例文4.名物社長でもあった創業者は、会社を成長させる金科玉条をいくつも残した。
例文5.優秀な人ほど、歴史上の偉人から金科玉条を頂戴し実践している場合が多い。
やはり偉人は金科玉条をしっかりと決めていたんですね。

金科玉条の会話例

男性
ちょっと、会社の玄関前の企業理念が一つ増えたの見たー?
女性
またですか?
男性
今年に入ってからも3回ぐらい増やしているからね。
女性
社長は理念を額縁に入れる事で、金科玉条として社員が守ってくれると考えているんでしょう。

コロコロと企業理念が変わってしまったら社員の不信感は募る一方ですね。

金科玉条の豆知識

「金科玉条」は大切な決まりや法律といった意味ですが、この様に”大切”を意味する四字熟語は「可惜身命」「掌中之珠」「隋珠和璧」などが挙げられます。「可惜身命」は身体や命を大切にする、「掌中之珠」は自分の大事な宝物、「隋珠和璧」は貴重な宝物といった意味があります。

金科玉条の難易度

「金科玉条」は漢字検定6級から10級相当で、小学校高学年から低学年レベルの容易な四字熟語となります。

金科玉条のまとめ

「金科玉条」は特別大切であり大事な法律・規則など意味し、そこから、人々のより所の喩えとしても使用されます。「金科玉条」を普通に訳すると、美しい法律や守るべき大事な法律・規則となりますが、「人々が守るべきより所となる法律や規則」とするのが、正しい解釈となりそうです。

彼は金科玉条すらも守らない
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