【絢爛豪華(けんらんごうか)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

絢爛豪華(けんらんごうか)

「絢爛豪華」とは「贅沢で華やか、煌びやかで美しい」となります。豪華なパーティーやそんな出席者の派手なドレスなどを称えて使う言葉で、より庶民的な言葉にするとかつてのインスタグラムなどで流行った「映える」に近い感覚もあるように感じます。大勢の人がいても、派手で特徴があれば一層目立ちますし、それは他の物でも同じなのです。一方で地味やシンプルなものを好む人には、このような派手を称賛する感情は理解できないでしょう。それでは「絢爛豪華」の解説となります。

絢爛豪華の意味

「絢爛豪華」の意味は以下の通りです。
・煌びやかに輝き華やかで美しい。
・贅沢で華やかで、かつ煌びやかで美しい事。
・逆さにした「豪華絢爛」も同義。
”絢爛”は「きらきらと光り輝き美しい」「華やかで美しい」、”豪華”は「贅沢で派手」「驕奢」で、上記のように煌びやかであり華やかで、周囲からも一際存在感を発揮しているのが「絢爛豪華」です。例えば、成人式で女性が着る振袖や結婚式のウェディングドレスに皇族や外国王族などのパーティー衣装などは典型的な「絢爛豪華」となります。逆に学生が文化祭などのイベントで着る衣装も、実際にはチープ感があっても「絢爛豪華」と表現して問題ありません。要するに、華やかであったり人目を引く派手さも大事で、本来の価値は二の次なのです。また、映像やビジュアル効果、高級車や高級ホテルの内装外装、有名人が多数出席するイベントやパーティー、鮮やかや独特な色使いの芸術作品なども「絢爛豪華」と例えられます。

絢爛豪華の由来・出典

「絢爛豪華」の由来は残念ながら不明です。文献としては、”豪華絢爛”として昭和初期の小説家・火野葦平の著書「赤い国の旅人」(1955年)などに文言が記されています。

絢爛豪華の類義語・同義語

「絢爛豪華」の類義語には、「錦繍綾羅」「絢爛華麗」などが挙げられます。

絢爛豪華の使い方・例文

例文1.政治資金を集めるパーティーは絢爛豪華そのもので、一般人はお断りの特権階級専用の催しを平然と繰り返す様を目にしてこの世は狂っていると痛感した。
例文2.スマホやネット料金にしろ、安い価格を売りにして大勢の庶民からマルチのように集めたお金がトップに辿り着くころには莫大な金額へと膨れ上がり、それは夜な夜な絢爛豪華な催しで乱痴気騒ぎをしたくなる気持ちも理解できる。

例文3.絢爛豪華な衣装を身に付けた元モデルが悦に入るが、人々が驚くのは厚化粧に顔と体型まで美容整形で完全一新で武装したその姿で、足の裏ぐらいしか自然の姿が残っていないからだ。
例文4.田舎から上京し芸能人として成功すると、絢爛豪華な高級車で会員専用クラブに駆けつけ個室で薬を嗜み、そのまま寝不足でテレビ出演をこなして、夜になると再びクラブ通いというサイクルを繰り返す。
例文5.策を乗り越えて堤防の先で海釣りをしていたら、絢爛豪華で見た事もない深海魚を釣り上げ興奮が止まらず、思わず海に落ちそうになった。
豪華や派手という意味で「絢爛豪華」を使った例文です。

絢爛豪華の会話例

男性
素敵な結婚式だったね。
女性
(花嫁の)あんなに幸せな顔。親友の私も初めてみたよ。
男性
だって新郎は官庁勤めのエリートだからね。それは宝くじを当選させたようなもので、今後の未来が開けて幸せにもなるよ。
女性
そんな嫌味を言わないの。でも本当に絢爛豪華な結婚式で私まで嬉しくなったけど、引き出物はせこいわね。

親友の結婚式に出席した帰り道での会話様子です。

絢爛豪華の豆知識

「絢爛豪華」から”豪華”に関する四字熟語は、煌びやかで美しい御殿の「金殿玉楼」、両親を豪華な食事でもてなす「三牲之養」、豪華な衣装と食事で贅沢な暮らしの「侈衣美食」、見た目に捉われ外見が豪華な食事を選び世間の評判を気にした洋服を選ぶ「目食耳視」などがあります。

絢爛豪華の難易度

「絢爛豪華」は漢字検定1級から4級相当の文字組み合わせで、”爛”は1級、”絢”は準1級でそれぞれ大学一般レベル、”華”は3級で中学卒業レベル、”豪”は4級で中学レベルの四字熟語となります。

絢爛豪華のまとめ

「絢爛豪華」は「豪華絢爛」と同義で煌びやかや豪華という意味の言葉を合わせて、「贅沢や華やかで煌びやかで美しい」となります。要するに豪華さなどの最上級の褒め言葉でもあり、例えば女性の美しい衣装やドレス、他にもお金持ちの豪邸から上流階級のパーティーなどで使われます。

絢爛豪華な景色。
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