【桃李満門(とうりまんもん)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

桃李満門(とうりまんもん)

「桃李満門」とは、優秀な人材が多く集まることのたとえです。少子高齢化が進んで昔よりも若くて実力のある人材はとても人気があります。それに伴い人事部は様々な戦略で「桃李満門」をめざして人材を集める努力をします。今回はそんな実りの春を連想させる「桃李満門」の解説です。

桃李満門の意味

桃李満門の意味は以下の通りです。
・優秀な人材が多く集まることのたとえ
・優秀な門下生が集まることのたとえ
「桃李」はももとすももを意味します。この二つは花や実が綺麗なので何もせずとも下に人が集まってきたそうです。「満門」は門の下が多くの人で満たされている様子を表すことから人がたくさん集まることを表します。ここから「桃李満門」は優秀な人材が集まるといった意味になりました。また、元となった故事では「桃李」を植えれば夏はその陰で休むことができ、秋には実を食べることができます。このようなメリットに対していつか恩恵を返してくれるだろうといった期待も込められています。

桃李満門の由来・出典

「桃李満門」の出典は、中国 北宋の司馬光(しば こう)が編纂した編年体の歴史書である「資治通鑑」の唐紀からです。

桃李満門の類義語・同義語

「桃李満門」の類義語には、「多士済々」「人才済済」などがあげられます。

桃李満門の使い方・例文

例文1.今年の新人は桃李満門で人事部の能力の高さが伺える。
例文2.今年は県内外から優秀な選手が集まってまさに桃李満門で甲子園も狙えそうだ。
例文3.新しく立ち上げた部署には各部のエース級の社員が集まって桃李満門である。
例文4.人気の上場企業は特別な採用活動はしていないがネームバリューのおかげで毎年、桃李満門である。
例文5.学力による入試試験を廃止したところ多種にわたる能力をもった人材が集まり桃李満門とも言うべき状況になった。
「桃李満門」を使った例文となります。

桃李満門の会話例

男性
今年の採用はどのような感じでいきますかね。
女性
最近は在宅だけのフルリモート希望の人も増えてるからうちも導入してもいいかもな。
男性
フルリモートであれば地方の人材も獲得できてまさに桃李満門ですね。
女性
じゃあ、まずは私にパソコンの使い方を教えてね。

フルリモートを導入しようとしている会社の化石のような人事部の会話です。

桃李満門の豆知識

「桃李満門」の出典元となった「資治通鑑」は元々は「通志」という名前でしたが政治上の参考となる重要な資料という意味合いで「資治通鑑」という名前に改名されたそうです。

桃李満門の難易度

「桃李満門」は漢字検定準1級から9級相当の文字組み合わせで、”桃”は4級で中学校在学レベル、”李”は準1級で大学・一般レベル、”満”は7級で小学4年生レベル、”門”は9級で小学2年生レベル、の四字熟語となります。

桃李満門のまとめ

「桃李満門」を目指す企業もありますが、今の流れを見ていると大企業でも多重下請け構造が当たり前になり人件費を削ろうとしています。素晴らしい人材を確保するには多くの投資を人にして優秀な人材を育てていく必要があるのではないでしょうか。

最新情報をチェックしよう!