大同小異(だいどうしょうい)
スーパーにたくさんの種類のトマトが並んでいるけど、実際に違いがよくわからないといったことはないでしょうか。トマトに限らず、見た目ではほとんど似たり寄ったりで差がない事を表した四字熟語で、「大同小異」があります。それでは今回は、その「大同小異」について解説していきます。
大同小異の意味
「大同小異」の意味は以下の通りです。
・ほとんど同じであるが、細かなところに違いがあること
・似たり寄ったりで、大きな差がないこと
その文字の通り、大きな部分は同じで、小さな部分は異なるという意味になります。
大同小異の由来・出典
「大同小異」は、大まかな部分は同じという意味の「大同」と、小さな部分に差や違いがあるという意味の「小異」を組み合わせた言葉になります。「荘子」の「天下」が出典元となっています。
大同小異の類義語・同義語
「大同小異」の類義語は「同工異曲(どうこういきょく)」、対義語は「大異小同(だいいしょうどう)」になります。
大同小異の使い方・例文
例文1.会議で出てくる案はどれも大同小異で決め手に欠ける。
例文2.最近の居酒屋のメニューはどのお店も大同小異で、特徴があまりない。
例文3.美術の出展で、A君の作品と自分の作品はどう見ても大同小異だが、A君だけ入賞していて少し納得できない。
例文4.私服勤務であるのは良いが、いつも悩んで結局大同小異な服装になってしまう。
例文5.あの携帯端末はすぐに新しいのが販売されるけど、正直新たなスペックと言われても大同小異で分からない。
「大同小異」を使った例文になります。とても似ていて、大差ないという場面で用いられます。
大同小異の会話例
絵画コンクールに出す作品について会話をしていますが、どれも大同小異で似た絵のようです。
大同小異の豆知識
「大同小異」は英語で、“substantial identity”です。
大同小異の難易度
「大同小異」の難易度は、漢字検定5級程度となっています。
大同小異のまとめ
ほとんど同じようで違いがほぼないという意味の四字熟語でした。ただ、大きな部分は同じであっても細かい部分には違いがあるということでもあるので、大同小異であっても、全く同じという捉え方にはならないよう気を付けましょう。