【堅牢堅固(けんろうけんご)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

堅牢堅固(けんろうけんご)

「堅牢堅固」とは「守りや防御についての言葉で、非常に堅くて丈夫や頑丈な事」です。昨今は防犯システムが急激に普及し、犯罪抑制や事件捜査に役立たせる為にと町中や店内にオフィスなどは監視カメラだらけとなっています。それは家庭でも同じで、ネット普及も相まってホームカメラからGPS、さらには防犯ブザーや催涙スプレーなど多数存在します。そんな現代の流れをある意味で占ったような言葉「堅牢堅固」についての解説となります。

堅牢堅固の意味

「堅牢堅固」の意味は以下の通りです。
・非常に堅くて丈夫な事。
・城や人などの守りが非常に堅い事から、転じて、様々な事柄での守りが堅い事や丈夫な喩え。
”堅牢”は「堅くて壊れない」「しっかりしていて壊れにくい」、”堅固”は「意志が堅い」「防備がしっかりしていて攻撃されても破られない」「健康で丈夫」で、どちらも守備が堅いや壊れないとなり、そんな言葉を繰り返して上記のように固い守備を強調しているのが「堅牢堅固」です。「堅牢堅固」は使い道がとても多く、サッカーや野球などのスポーツ、囲碁や将棋、テレビゲームやサバイバルゲーム、自宅やお店などの防犯システムからネットセキュリティなど挙げたらいくつも出てきます。例えば、金庫の新製品を宣伝するなら謳い文句として、以前の製品よりも防犯レベルが高まったとするもので、それはさらに「堅牢堅固」になった金庫なんだと理解できます。したがって攻撃を受けても、万全の守り体制で丈夫で平気なのが「堅牢堅固」です。

堅牢堅固の由来・出典

「堅牢堅固」の由来は残念ながら不明です。文献としては、”堅牢”は平安時代末期の古辞書「色葉字類抄」(1177年~81年)、”堅固”は平安時代初期の僧・空海(弘法大使)の漢詩文集「性霊集」の「遊山慕仙詩」(835年頃)などに文言が記されています。

堅牢堅固の類義語・同義語

「堅牢堅固」の類義語には、「金城鉄壁」「堅固不抜」などが挙げられます。

堅牢堅固の使い方・例文

例文1.サッカーの日本代表で長年ディフェンダーをしていただけあり、現役引退した今でも草サッカーレベルなら堅牢堅固な守備を披露できる。
例文2.新しいスマホに買い替える度に、セキュリティの堅牢堅固に関してはガタガタでどんどん情報が抜き取られている気がしてならない。
例文3.彼女の家は父が門限に厳しく「それを破るのは堅牢堅固だから不可能」と笑っていたのを信用していたら、まさか土日の昼間に散々浮気を繰り返していたとは、門限は守っても俺との信頼関係は平気で破る女で呆れ果てた。
例文4.ワクチンは堅牢堅固ではなく、重症化し難いだけと認識するべきだ。
例文5.ネットカフェの立て籠もり事件から感じたのは、密室で物騒な事が起こると堅牢堅固となり、警察も突入出来ずある意味で無敵だ。
サッカーやスマホに立て籠もり事件で「堅牢堅固」を使った例文です。

堅牢堅固の会話例

男性
近所に泥棒が入ったんだって?
女性
そうなの。ほら、ガソリンスタンドの向かいにあるアパートの2階だって。
男性
この辺も物騒になったから、うちもホームセキュリティをそろそろ考えようか。
女性
毎月いくらぐらい掛かるんでしょうね。でも、それで堅牢堅固になれば安いものね。

夫婦が防犯システムとしてホームセキュリティの導入を検討する会話です。

堅牢堅固の豆知識

「堅牢堅固」から”守り”に関する四字熟語は、極めて守りが堅い城と堀の喩え「金城湯池」、守りの堅い砦の喩え「堅塞固塁」と「厳塞要徼」、堅固な城塞砦の「深溝高塁」、銅の垣根と鉄の壁から守りが堅い「銅牆鉄壁」、城や砦の守りが堅く攻め落とせられない「難攻不落」などがあります。

堅牢堅固の難易度

「堅牢堅固」は漢字検定準1級から7級相当の文字組み合わせで、”牢”は準1級で大学一般レベル、”堅”は4級で中学レベル、”固”は7級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

堅牢堅固のまとめ

「堅牢堅固」は”堅牢”と”堅固”がどちらも堅いという意味なので、そこから、守りが非常に堅いやとても丈夫という相手の攻撃を防ぐのが秀でている諺です。スポーツから防犯セキュリティなど幅広く、その鉄壁ともいえる守りを表現する際に用いられます。

堅牢堅固な作り。
最新情報をチェックしよう!