千差万別 (せんさばんべつ)
世の中には、言葉、植物、生き物など、様々な色や形、種類の異なるモノやコトがあります。そのような数多く種類あるもののことを「千差万別(せんさばんべつ)」といいます。「千差万別」は“せんさまんべつ”と呼ばれることもありますが、一般的にはあまりこの読み方で使われることは少ないと思います。それでは、「千差万別」について説明していきたいと思います。
千差万別の意味
「千差万別」の意味は、世の中にある色々なモノにはそれぞれに様々な種類が無数にあり、どれを一つとっても同じものはないということです。「千」と「万」は、数字の通り数が多いことを表しており、「差」と「別」は違いや区別を表しています。
千差万別の由来・出典
中国の仏教の禅宗史書「景徳伝灯録」から由来しており、この書の禅問答の中に様々な種類のことを表す「千差万別」という言葉が記されていることから、四字熟語として広く使われるようになりました。
千差万別の類義語・同義語
「千差万別」の類義語には、「多種多様」、「種々様々」、「十人十色」などがあります。
千差万別の使い方・例文
例文1.このショッピングサイトには千差万別の商品が揃えられている。
例文2.株主からの千差万別な意見が多く飛び交う株主総会となった。
例文3.同じ種類の動物は一見どれも違いが分からないようだが、よく見るとみんな千差万別である。
例文4.職人の作品は、工場で大量生産する物と違い、すべて一つ一つの物が千差万別で世に一つしかない作品となっている。
例文5.ゼミのグループごとに行うプレゼンは、同じテーマでも各グループによって千差万別であった。
様々な使い方や表現をしやすいのが「千差万別」ですね。
千差万別の会話例
あるレストランのシェフと従業員の会話です。
千差万別の豆知識
ヒトを含む生物や物事など、様々な事象の性質や機能すべてに使えるのが「千差万別」です。類義語の一つに「十人十色」という熟語がありますが、「十人十色」の場合は「ヒト」を表すとき限定なので、類義語ですが使い方には注意が必要です。
千差万別の難易度
「千差万別」は、漢字検定4級程度の難易度となります。
千差万別のまとめ
世の中には、言葉、植物、生き物など、様々な色や形、種類の異なるモノやコトがあり、そのような数多く種類あるもののことを「千差万別」といいます。豆知識でも説明した通り、「十人十色」は「ヒト」を表すときにしか使えませんが、「千差万別」は全てのモノを対象に使えるため、とても便利な四字熟語です。