二律背反(にりつはいはん)
皆さんはシュレディンガーの猫という言葉を聞いたことがあるでしょうか。箱の中に猫と一時間後に猫が50パーセントの確率で猫が命を落とす毒薬を入れておきます。そして一時間後箱を開けたら猫は生きているか、死んでいるかどちらの可能性も考えられるということです。このようにどちらの可能性も考えられることを表す言葉として二律背反という四字熟語があります。今回は、そんな二律背反という四字熟語についてみていきたいと思います。
二律背反の意味
二律背反の意味は以下の通りです。
・2つの相対する物事が成り立つが、同時に矛盾すること。
・矛盾のこと。
・パラドックス。
二律背反は、正命題と反命題どちらとも証明できることを表す四字熟語です。使える場面も限られてくると思うので使い方を覚えておけるといいと思います。
二律背反の由来・出典
二律背反の「二」はその名の通り2つのことを意味しており、「律」は合理性があること、「背反」は矛盾することを意味しています。これらの言葉を組み合わせて二律背反という四字熟語が成り立っています。
二律背反の類義語・同義語
「二律背反」の類義語には、「自家撞着」「前後矛盾」「矛盾撞着」などが挙げられます。
二律背反の使い方・例文
例文1.二律背反する事柄は、今も矛盾を抱えたままである。
例文2.二律背反、相対する感情を持っている。
例文3.二律背反した事柄について、答えを出すのは難しい。
例文4.二律背反した問題にどのように折り合いをつけるかが大事である。
例文5.支離滅裂な事を言って二律背反していることに気がつかないのかい。
このように二律背反は、矛盾していることを表すには最適な四字熟語です。
二律背反の会話例
これは、ダイエットについて男性と女性が話している様子です。
二律背反の豆知識
二律背反はする事柄や感情に相対した時に解決することはとても難しいです。なのでどこか落とし所を見つけることが多いと思います。そういった状況に陥ったときはできるだけ納得できるような選択を取ることが大切です。
二律背反の難易度
二律背反の漢字の難易度は、「二」は小学1年生程度、「律」は小学6年生程度、「背」は小学6年生程度、「反」は小学3年生程度です。
二律背反のまとめ
今日でも矛盾を抱えた問題は多く存在します。また、人間の感情も複雑で時として矛盾を抱えることがあります。そういった場面では、二律背反という四字熟語が使えます。使える場面を覚えておけば、便利だと思うので合わせて知っておけるといいと思います。