【錦衣玉食(きんいぎょくしょく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

錦衣玉食(きんいぎょくしょく)

友人知人にお金持ちがいると分かると思いますが、本当に庶民とはかけ離れた生活を送っていますよね。着る物は高級ブランド、高級車を乗り回して、贅沢を尽くしてもそれでも物足りないように日々を謳歌しています。これは現代だけでなく、大昔からそんな普通とは感覚が違う人達がいたのです。その喩えとなる言葉が「錦衣玉食」で、贅沢三昧や金満・成金生活を送る感じというと、納得して頂けると思います。それでは、嫌味な感じも十分出ている「錦衣玉食」についての解説となります。

錦衣玉食の意味

「錦衣玉食」の意味は以下の通りです。
・贅沢な生活や暮らしの喩え。
・美しい衣類を着て贅沢な食事をする事から転じて、贅沢な人や身分が高い、裕福な暮らしぶり。
・美しい服をまとい美食を味わい、贅沢三昧な毎日を送る。
”錦衣”は「錦の衣服」「美しい衣服」、”玉食”は「贅沢な食事」「美食」「ご馳走を食べる」となり、豪華な洋服やご馳走を楽しむ生活を意味していて、そこから、一般人とは立場が異なる身分が高い特別な人達やそんな生活の喩えとなります。要するに、高貴な人達の食事や生活ぶりで、現代で例えるなら上級国民でありIT長者や政治家など、庶民とはかけ離れた人達の豪華な暮らしぶりです。実際に文章として使う場合は、「錦衣玉食な生活」「錦衣玉食な暮らし」「錦衣玉食を満喫」といった形になります。

錦衣玉食の由来・出典

「錦衣玉食」の由来は、古代中国の元代の歴史書「宋史」の李薦伝となります。

錦衣玉食の類義語・同義語

「錦衣玉食」の類義語には、「侈衣美食」「暖衣飽食」「豊衣足食」などが挙げられます。

錦衣玉食の使い方・例文

例文1.お金持ちで知られる知人の家に遊びに行ったら、錦衣玉食な生活ぶりに軽くショックを受けてしまった。
例文2.葉巻を吸い高級外国車を乗り回すなど錦衣玉食を謳歌していた兄も、コロナ渦の影響で事業が苦しくなり、今では貧相な感じが全体から漂っている始末だ。
例文3.宝くじが当たれば錦衣玉食な暮らしが出来るのにと、夢見ている頃がいちばん幸せなのかも知れない。
例文4.薄給サラリーマンの私にとって、牛丼屋でビールを飲んで帰りにスーパー銭湯に行くのが、唯一の錦衣玉食である。
例文5.どうせ生きているなら、錦衣玉食を少しは体感しようと、リボ払いで贅沢を満喫していたら返済が追い付かずに、今では親からお金を借りている始末だ。
贅沢な生活ぶりについて「錦衣玉食」を使った例文となります。

錦衣玉食の会話例

男性
凄い! どうしたの今日は、こんなに豪華な食事ばかり! まるで、錦衣玉食な暮らしをしている人になったみたいだよ。
女性
いつもあなたには仕事を頑張ってもらっているから。偶には精を出してもらおうと、奮発して作ったの!
男性
それでもご馳走ばかりだよ。ステーキにマグロの刺身に蟹も並んでいるじゃん。
女性
今日はお腹一杯食べてね。ところで…、別居の件だけど。真剣に考えてくれた?

ご馳走を前にした夫婦の会話やり取りです。妻の手料理が豪華で夫のテンションが上がるが、実は別居をしたいという目的があったというオチです。

錦衣玉食の豆知識

豪華や贅沢に関する四字熟語は「錦衣玉食」の他にも、「贅沢三昧」「綾羅錦繡」「活計歓楽」「金殿玉楼」「侈衣美食」などがあります。昔は豪華や贅沢というと、食事や着物、そして建物ぐらいしかないので、それらが華やかだとこれらの言葉が使われます。

錦衣玉食の難易度

「錦衣玉食」は漢字検定2級から10級相当の文字組み合わせで、”錦”は2級で高校レベル、”衣”は7級で小学校中学年レベル、”食”は9級、”玉”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

錦衣玉食のまとめ

「錦衣玉食」は、豪華な衣服や食事を楽しむ生活ぶりであり、またそんな喩えです。よって、贅沢な生活を送れる高貴な人や身分の事でもあり、現代なら素直にお金持ちの事で特権階級・上級階級な人達に対して用いられます。

錦衣玉食な生活ぶりに驚く
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