【堆金積玉(たいきんせきぎょく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

堆金積玉(たいきんせきぎょく)

「堆金積玉」とは「”金”と”玉”が金銀や宝石の事なので、莫大な富を集める」という意味です。大金や宝石とはいつの時代も権力者に集まるように出来ていて、それは古代中国の王朝なら尚更なのでしょう。だからなのか、現代人がお金や宝石に翻弄されるのは、DNAで刻まれた歴史なので抗う事はできないとも思えてなりません。そんな「堆金積玉」についての解説を始めさせて頂きます。

堆金積玉の意味

「堆金積玉」の意味は以下の通りです。
・莫大な富を集める。
・金銀珠玉を積み上げる事から、転じて、巨万の富を集める。
”堆金”は「金を積み上げる」、”積玉”は「宝石を積み上げる」で、”金”と”玉”は金や銀に真珠や宝石などの「金銀珠玉」の事となります。そこから、宝物や財産などを莫大に集めるのが「堆金積玉」です。要するに、富や権力の象徴として金銀や宝石などを誰よりも手に入れているのでしょう。現代で例えると、貴金属を大量購入したり、成功して大金持ちになったという感じに近いものがあります。さらには、成金・巨富・大富豪・リッチ・億マン・億万長者・裕福なども感覚的には同じような意味合いとなっています。

堆金積玉の由来・出典

「堆金積玉」の由来は、中国後漢時代の思想家・王充の思想書「論衡」となります。

堆金積玉の類義語・同義語

「堆金積玉」の類義語には、「猗頓之富」「積金累玉」「陶朱猗頓」などが挙げられます。

堆金積玉の使い方・例文

例文1.近所に最新型のフェラーリやポルシェが何台も並ぶ豪邸があるが、闇金めいた商売で堆金積玉に成功した輩が住んでいると近所で噂になっている。
例文2.中途半端に勉強して就職するなら、芸能界やユーチューバーに活路を見出した方が堆金積玉になれる可能性は高い。
例文3.堆金積玉の最たる例は政治家で、血税を好きなように使えて周囲からは「先生!」と呼ばれ、これほど気分が良い事はないのだろう。
例文4.子供の頃は堆金積玉だけを躍起になれば、人生が上手くいくと思っていたが、そんなに甘くはなかったと大人になって痛感した。
例文5.銀行に保険会社に年金機構や証券会社は、堆金積玉を巧みに使ってさらにお金を増やそうとする錬金術に長けている。
集めた莫大な大金についての例文となります。

堆金積玉の会話例

男性
ほら、あのコンビニ近くにある大豪邸に泥棒が入ったらしいよ。
女性
本当に。でも、あれだけの家ならセキュリティや防犯カメラがしっかりあるから大丈夫だったんでしょう?
男性
それが、夫婦揃って無駄遣いはしないケチタイプだから、そういうのは全部やっていなかったみたい。
女性
それじゃあ堆金積玉が盗まれ失ったって事。お金持ちも苦労が多いのね。

近所の豪邸に泥棒が入ったという会話を夫婦がしています。

堆金積玉の豆知識

「堆金積玉」から”財産”や”富”に関する四字熟語は、立身出世して富貴になり派手な衣装で故郷に帰還する「衣錦之栄」、急に富貴な身分になる「一朝富貴」、富や権勢があって贅沢を尽くす「栄耀栄華」、何万両もの財産を持つ富豪の「万両分限」などがあります。

堆金積玉の難易度

「堆金積玉」は漢字検定2級から10級相当の文字組み合わせで、”堆”は2級で高校卒業レベル、”積”は7級で小学校中学年レベル、”金”と”玉”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

堆金積玉のまとめ

「堆金積玉」は金銀や宝石などの莫大な富を集める事です。元々は金銀や宝石を積み上げるという意味で、現在は単純にお金持ちや大金を集めるといった解釈で使われます。一般人はお金や宝石を積み上げるほど持っていないので、そこから、大富豪や成金や成功者も類似表現となります。

堆金積玉で集まったお金
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