【千載一遇(せんざいいちぐう)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

千載一遇(せんざいいちぐう)

思いがけない出会いを評して「千載一遇」と言いますよね。結婚式の馴れ初めのスピーチ等でよく聞かれる言葉ですが、他にもスポーツや仕事でのチャンス到来、後は投資の世界などでも使われる頻度が高いです。ですから四字熟語の中でもかなり有名な部類に入り、説明不要と思っている人も多いでしょうが、敢えてより詳しく解説をさせて頂きます。

千載一遇の意味

「千載一遇」の意味は以下の通りです。
・千年に一度あるかないかの絶好の機会が訪れた状態。
・滅多に訪れない機会。二度とないチャンスが到来。
・絶好のチャンス。最大のチャンス。
・「千歳一遇」とも書き同義となる。
”千載”は「千年」「長い年月」、”一遇”は「一回の出会い」「一度会う」となり、そのまま読み解くと「千年に一度の出会い」となります。そこから転じて、上記の様な滅諦に訪れない機会や大チャンスが到来と解釈できます。千年に一度あるかないかの機会としているので、本来は軽はずみで使う様な言葉ではないのですが、割かし軽い好機でも使う傾向があるようです。最も多いのは、異性との運命的な出会い、スポーツなら絶好のシュートチャンスがやってきたり、投資では暴騰や暴落後に政権交代や新大統領誕生などでも「千載一遇」が使われます。使用例は、「千載一遇のチャンスが到来した」「千載一遇の好機を逃した」といった感じになります。

千載一遇の由来・出典

「千載一遇」の由来は、中国南北朝時代の詩文集「文選」の王褒「四子講徳論」となります。

千載一遇の類義語・同義語

「千載一遇」の類義語には、「千載一時」「曇華一現」「盲亀浮木」などが挙げられます。

千載一遇の使い方・例文

例文1.9回裏ツーアウト満塁、一打で逆転勝利という千載一遇の大チャンスが長い草野球人生で初めて回ってきたが、運悪く前日の深酒が抜けずバッターボックスに立っているのもやっとなので、四球と死球狙いにいくと決めた。
例文2.彼女の横顔を初めて見た時こんな美人と出会えるのは千載一遇だと思ったが、同時に100%の確率でフラれると悟ってしまった。
例文3.コロナとはいえ、政府が税金で旅行や食事を後押しするのは正に千載一遇なので、この時とばかりに多いに活用する。
例文4.苦手な課長が転勤となり千載一遇のチャンスがやっと来たと思ったら、その数か月後に勤める事務所の閉鎖が決定した。
例文5.街を歩けば千載一遇の出会いが待っているのは分かるが、それを逃してでも今は食欲が勝る。
草野球から異性との出会いについて「千載一遇」を使った例文となります。

千載一遇の会話例

男性
あー疲れた。まだ4時だから、後1時間も仕事かー。
女性
後1時間だから、もっと真剣に仕事やって下さいよー。こんな厳しい時代にそんなにやる気がない人いないですよ。
男性
何言ってるんだよ。俺みたいな働く気がない男と千載一遇の出会いを果たしこうして同じ職場に仲良くいるんだから、もっと労わらないとダメだよ。
女性
話していると、こっちまで頭が痛くなってきます。取り敢えず、私も定時で帰ります。

職場の同僚男性があまりにも仕事の意欲がなく、女性が辟易とする会話です。

千載一遇の豆知識

「千載一遇」の様に好機がやって来る四字熟語は、「好機到来」「時機到来」「時節到来」「曇華一現」などがあります。これらは基本的には好機がやって来るとなりますが、「曇華一現」は珍しい機会についてとなります。また、”曇華”は三千年に一度の機会となるので、「千載一遇」よりもさらに非常に少ないチャンスが訪れたと強調したいなら、こちらを使うのが良いでしょう。

千載一遇の難易度

「千載一遇」は漢字検定3級から10級相当の文字組み合わせで、”遇”は3級で中学卒業レベル、”載”は4級で中学レベル、”千”と”一”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

千載一遇のまとめ

「千載一遇」は千年に一度の機会という事から転じて、滅多に訪れない好機や絶好のチャンスという意味の言葉となります。それぐらい稀な好機で使いますが、実際には日常生活におけるラッキーな出来事やそんな状態を「千載一遇」と使うのが多いです。また、野球などのスポーツでは特に使われる傾向があります。

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