【公序良俗(こうじょりょうぞく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

公序良俗(こうじょりょうぞく)

日本はとても治安のいい国と言われています。他の国と比べると犯罪が少ないのも日本の一つの特徴なのです。なので日本では、あまり普段から安全対策に気をつけるということが少ないように思います。日本は、おもてなしの慣習があリ、お客様は神様といった考え方などもあって外国人からみた日本の接客はとても丁寧に感じられることが多いです。そういったことや日本食が美味しいことから日本には、多くの人が観光にきます。そういった公の秩序と善良な風俗があることを公序良俗といいます。では、一体公序良俗はどのような使われ方をするのか、見ていきたいと思います。

公序良俗の意味

公序良俗は以下のような意味をもっています。
・公の秩序と善良な風俗のこと。
・いわゆる世間の一般的な道徳観概念のことである。
・善良な社会の倫理のことである。
公序良俗は、社会での良い風俗を表す言葉です。そのため、集団に対して使われる言葉でありますが、個人がその集団(社会など)に属していなければ使われることはありません。また、ここで言う秩序や風俗に関しては、国によって法律や文化慣習も違い様々です。日本では、良いと思われている行為でも海外では、悪い意味と捉えられてしまうなんてこともあります。国によって文化が違うということを知っておけるといいですね。

公序良俗の由来・出典

公序良俗の「公序」は、社会の秩序のことを表しています。「良俗」は良い慣習のことを表してします。これらの言葉を組み合わせて公序良俗が成り立っているのです。

公序良俗の類義語・同義語

「公序良俗」の類義語には、「世道人心」「安寧秩序」「王道楽土」などが挙げられます。

公序良俗の使い方・例文

例文1.離婚を前提に結婚しようとしているなんてそんなの公序良俗に反しているわ。ダメに決まっているじゃないの。
例文2.法律に沿った行為だとしても公序良俗に反していれば、無効とされるために規定がもうけられている。
例文3.借金があるにも関わらず、賭博の場を設けるなんて公序良俗に反していて、到底許される行為ではない。
例文4.社会の妥当性を欠く行為をした場合には、公序良俗に反したとして責任が問われることを知っておく必要がある。
例文5.公序良俗とは、程遠いこの地ではいつ自分の身に危険が及ぶかわからないので信頼できる仲間とともに行動する。
このように公序良俗は、法律などの規定やルールなどを破る行為とともに使われる言葉で使われる場面は限られてきます。

公序良俗の会話例

男性
自分の行動には、責任が常に伴うんだから考えて行動しないとね。
女性
そうだね。公序良俗に反する行為は、社会的に認められないからね。
男性
離婚を前提な結婚なんてもってのほかだよ。
女性
本当だよ。私には、考えられないわ。

公序良俗について反することについて話しています。

公序良俗の豆知識

民法90条は、「公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする」となっており、ここでの公の秩序と善良な風俗を併せて表す言葉が公序良俗です。公序良俗に反する行為とは、社会性妥当性を欠く行為とされています。具体的には、違法な行為、不法な行為のことです。

公序良俗の難易度

公序良俗の漢字の難易度として、「公」は小学2年生程度、「序」は小学5年程度、「良」は小学4年程度、「俗」は少し難しく漢検4年程度で中学などで習う感じとなっています。四字熟語全体の難易度としてはそれほど高くないです。

公序良俗のまとめ

皆さんはこの記事を読んで公序良俗の使い方について知ることができたと思います。やたらめったに使うと相手に不快な思いをさせてしまうかもしれません。使う場面が限られてくるので使うときには注意が必要です。

公序良俗に反しない行動をする
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