【自由奔放(じゆうほんぽう)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

自由奔放(じゆうほんぽう)

”自由”という言葉に特別な憧れを抱く人は、古今東西を問わず本当に多いです。英米ではいくつもの有名ロックバンドが「free(フリー)」を曲タイトルに用いますし、コロナ渦の現代でもマスク着用に際しても「着けない自由」を求める人々が一定数いるほどです。それぐらい”自由”とは、人々の当然の権利や主義主張であり、縛られる事を嫌うのでしょう。日本では”自由”を乱痴気騒ぎや迷惑行為など履き違えてしまう人もいますが、そうではない「自由奔放」についての解説となります。

自由奔放の意味

「自由奔放」の意味は以下の通りです。
・他人や世間の目、仕来りや常識などを気にしないで思うがままに行動する事。
・世間の枠や声に捉われず、自分がしたいように生きる。
「自由奔放」は端的にいうと自由に生きる事で、実際にどのような自由かというと、上記の様な世間や社会の常識や声などは気にせずに、思うがままに行動するとなります。結果的には家族や他人に迷惑をかけても、致し方ないという考えです。もちろん常識の範囲内で、思うがままに振る舞うという制限はありますが、世間の柵などは無視した開放感や堅苦しい閉塞感からの脱出が得られます。”自由”は「自分の意のままに振る舞う」「勝手気まま」「自らの意志や本性に従う」、”奔放”は「常識や規範に捉われない」「自分の思うまま」となり、似たような意味を繰り返し強調しています。

自由奔放の由来・出典

「自由奔放」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、「現代大辞典」(1922年)や昭和を代表する小説家の一人・中山義秀の「闇に浮く睡蓮」(1951年)などに文言が残されています。

自由奔放の類義語・同義語

「自由奔放」の類義語には、「奔放自在」「天馬行空」「不羈奔放」などが挙げられます。

自由奔放の使い方・例文

例文1.往年のロック&ポップスターは自由奔放に振る舞い世界各地の若者はその姿に憧れたが、最近は社会が厳しくなったのかそんなスターは皆無になってしまった。
例文2.子供の頃は一人部屋を貰ったのが自由奔放で嬉しく、その後は大学生活での一人暮らしでも同様に感じたが、結婚してからまた不自由さを味わうとは想像できなかった。
例文3.友人は脱サラし、海外で自由奔放な生き方を楽しんでいる。そんな生き方を否定する人もいるが、私は正直とても羨ましい。
例文4.芸能界や音楽業界でも自由奔放な人は淘汰されているので、一般人なら尚更息苦しい世の中だろう。
例文5.しがないサラリーマンである私の細やかな自由奔放を味わう一時は、仕事帰りにコンビニで発泡酒を購入して公園のベンチに座り飲むぐらいだ。
自由を謳歌したり、「自由奔放」を容認しなくなった社会といった例文です。

自由奔放の会話例

男性
あー眠いなー。今日は仕事にならないよ。
女性
どうしたんですか? そんな独り言を呟いて。
男性
昨日はパチンコした後に友達と麻雀をして、最後はお酒を飲んだから、疲れてくたくた。
女性
先輩は結婚しているのに、自由奔放な遊び人生活をしていますね。奥さんが愛想を尽かして出て行ってしまいますよ。

既婚者なのに遊びほうけている職場の先輩男性に対し、後輩女性が呆れ気味に忠告をします。

自由奔放の豆知識

「自由奔放」は”自由”の分類を代表する四字熟語と言っても過言ではないですが、他にも「逍遥自在」「自由闊達」「自由自在」「変幻自在」「悠々自適」といったものがあります。反対に”不自由”となる四字熟語は「池魚籠鳥」「進退両難」「胡孫入袋 」「進退維谷」となります。これらは身体的な自由と不自由、精神や気持ち的な自由と不自由に分けられるのも特徴の一つです。

自由奔放の難易度

「自由奔放」は漢字検定準2級から9級相当の文字組み合わせで、”奔”は準2級で高校レベル、”放”と”由”は8級で小学校中学年レベル、”自”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

自由奔放のまとめ

「自由奔放」は、他人や世間の声や常識などを気にせずに自分が思うが儘に好きな様に行動をする事です。常識範囲内での自由を謳歌すると言っても過言ではなく、所謂堅苦しい生活とは無縁の生き方などが俗に言う「自由奔放」となります。

自由奔放な振る舞いをする男性
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