知行合一(ちぎょうごういつ)
皆さん、「頭でっかち」になっていませんか。昔から親や教師から勉強をしなさいと言われて育った方も少なくないと思います。勉強をしろと言う彼らの意図は何なのか。ただ頭の中に大量の情報を詰め込むことが何かの役に立つのか。そんなことを考えている皆さんに、「知行合一」と言う四字熟語を紹介したいと思います。
知行合一の意味
「知行合一」とは、知識というものは実行を伴って初めて意味があるものだという考えです。インターネットの普及で、私たちは容易に情報に触れられるようになりましたが、それらは自ら実行して初めて意味があるのです。最近では何かにつけて理論武装をしている人たちがいますが、彼らは基本的にはその理論を実行する事はなく、人を理論でねじ伏せるためにのみ使います。「知行合一」の考えに基づくと、彼らの「知識もどき」には何の価値もありません。
知行合一の由来・出典
王陽明が朱熹の学説に反対し、実践を重んじる「知行合一」を主張したことが、彼の弟子たちによって『伝習録』にまとめられています。
知行合一の類義語・同義語
「知行合一」の類語には、「口八丁手八丁」や「知行一致」などが挙げられます。
知行合一の使い方・例文
例文1.実践を伴わない知識は知行合一の考えに反している。
例文2.知識は実践して使われてこそ意味があるというのが、知行合一の考えである。
例文3.彼は読書が終わればすぐに学んだことを実践する、知行合一を重んじる人間だ。
例文4.私は常に知行合一を意識して、頭でっかちにならぬよう気を付けている。
例文5.知行合一に反して、ひたすらに知識を詰め込むのが受験戦争だ。
知行合一な人になれたら周りからも尊敬される人になれそうですね。
知行合一の会話例
本で読んだ事を実行に移す事は何よりも必要ですね。
知行合一の豆知識
王陽明が主張した知行合一ですが、それは陸象山の学説に基づいたものです。
知行合一の難易度
「知行合一」は漢字検定準二級以下の簡単な四字熟語です。使われている漢字自体も小学生で習う漢字で構成されています。
知行合一のまとめ
今回は、知識とは実践が伴って初めて価値のあるものになるという考え方である、「知行合一」という言葉について解説しました。頭では理解していても、実際にやろうとすると上手くいかないことってたくさんありますよね。実践できて初めてそれが自分の知識になるのだと心得て、インプットしたものは積極的にアウトプットしていきましょう。