眼光紙背(がんこうしはい)
言葉というのはとても難しいもので、言葉の意味とは裏腹であることがあります。人同士のコミュニケーションでも同じことが言えて、真意は言っていることと裏腹であることがあります。そういった真意は、相手の言動や表情などを注視しなければ見抜くことができないことも多いです。また、ある程度物事を理解することのできる知力がなければ、物事の真意を見抜くことができないです。そんな物事の真意を見極めることができる様子を表す言葉として眼光紙背という四字熟語があります。今回はそんな眼光紙背について意味や使い方を交えて見ていきたいと思います。
眼光紙背の意味
眼光紙背の意味は以下の通りです。
・物事の真意を見極めることができるさま。
・読解力に優れているようす。
眼光紙背は、表面上の意味だけでなく、真意を読み取ることができるさまを表す言葉です。今日であれば、脚色された情報や偏った情報などが多く存在します。そんな情報の真意を汲み取り理解できる様子を表す際に使うことができる言葉です。
眼光紙背の由来・出典
眼光紙背の「眼光」は見分ける力のことを表しており、「紙背」は紙の裏のことを指します。本というのは次のページへと内容が続いていきます。つまり紙の裏には、今読んでいるページに続く内容が記されているのです。眼光紙背は、紙の裏のことを見分ける力があるという意味から転じて物事の真意を読み取ることができるという意味の四字熟語として使われるようになったと考えられています。
眼光紙背の類義語・同義語
「眼光紙背」の類義語には、「韋編三絶」「熟読玩味」「熟読三思」などが挙げられます。
眼光紙背の使い方・例文
例文1.眼光紙背、彼は物事の真意を見抜くことができる長所を生かしてため探偵として働いている。
例文2.眼光紙背に徹することができれば、作者の真意を汲み取ることができるだろう。
例文3.眼光紙背に優れている彼は、読解力が高く物事を瞬時に理解することができる。
例文4.眼光紙背に徹するかのごとく、同じ本を繰り返し読む。
例文5.眼光紙背であることは、多くの情報が溢れるこの社会では重要である。
このように眼光紙背は、物事の真意を見極めることができるさまを表すことができます。
眼光紙背の会話例
これは、映画のワンシーンの一言について男性と女性が話し合っている様子です。
眼光紙背の豆知識
眼光紙背であることは、生きていく上でとても役に立ちます。相手の話を聞いて伝えたいことはなんであるか瞬時に理解することができれば、話は滞ることなくスムーズに進みます。
眼光紙背の難易度
眼光紙背の漢字の難易度は、「眼」は小学5年生程度、「光」は小学2年生程度です。「紙」は小学2年生程度、「背」は小学6年生程度です。
眼光紙背のまとめ
眼光紙背は、ビジネスシーンでも用いられることのある言葉です。仕事を進めるにあたって人とコミュニケーションを取るということは大切であり、眼光紙背であれば効率よく業務を進めることができるからです。そんな眼光紙背の意味を知らないと恥ずかしい思いをしてしまうと思うのでこれ機会に是非覚えておけるといいと思います。