【牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)

大食いを表現する四字熟語で、最も有名な一つが「牛飲馬食」ではないでしょうか? 文字通り、牛や馬の様に飲み食いする様を形容し、一度見ただけで覚えられるシンプルさも際立っています。今更ながら説明不要な感もありますが、既に理解している人にも新たな発見があるような解説をさせて頂きます。

牛飲馬食の意味

「牛飲馬食」の意味は以下の通りです。
・大食い。多量に飲み食いする。大いに飲食する。大酒飲み。
・牛が水を大量に飲み、馬が秣(飼料となる餌)を沢山食べる事から転じて、大食いをする人の事。
・多量の酒を飲んだり、何でも食べる大食いの人の喩え。
「牛飲馬食」は、端的に言うなら「大食い」であり「大食いをする人」となりますが、さらに追加するなら、牛や馬の様な飲み食いなので上品さはあまり感じられません。また、牛や馬は酒を飲みませんが、現在では「大酒飲み」や「酒豪」の喩えとして「牛飲馬食」でも問題がないです。他にも、「牛飲馬食」は男性の場合が多いので、「大食漢」もほぼ同義となります。

牛飲馬食の由来・出典

「牛飲馬食」の由来は正式には不明ですが、”牛飲”と”馬食”は中国前漢時代の歴史書「史記」となります。それがいつ頃に合わさって「牛飲馬食」となり、使われ始めたのかが定かではありません。

牛飲馬食の類義語・同義語

「牛飲馬食」の類義語には、「暴飲暴食」「鯨飲馬食」などが挙げられます。

牛飲馬食の使い方・例文

例文1.仕事のストレスを理由に姉は、休日になるとそれこそ牛飲馬食のような食欲を見せて家族を驚かす。
例文2.食べ放題店でバイトしていた時は、柔道部や相撲部の学生が来店すると、牛飲馬食がやって来たとスタッフ一同が気合を入れて対応していた。
例文3.痩せの大食いとはよく言うが、叔父はもう50代半ばなのに未だに牛飲馬食のような大酒飲みを披露し、場を盛り上げる。
例文4.最近は大食いユーチューバーが活躍しているので、牛飲馬食も一芸として大金を稼げる時代が到来したようだ。
例文5.高級焼肉や寿司なら、人生で一度ぐらいは牛飲馬食な食べっぷりで贅沢を思いっきり楽しみたい。
大食いをする様々な人や、大食いしたい願望がある人で「牛飲馬食」を使った例文となります。

牛飲馬食の会話例

男性
今日は夕食、カレーなんだって。
女性
そうよ。あなたも子供達も大好物だから。
男性
今日はお昼まともに食べてないから、助かるよ。腹減ったなー!
女性
沢山作ったから、牛飲馬食のように御代わりして一杯食べてね。

夫がお腹を空かせて帰宅すると、夕食は大好物のカレーだったという会話です。

牛飲馬食の豆知識

「牛飲馬食」は中国発祥でそうすると、中華料理の大食いとなるので中華の歴史について解説します。中華料理も最初は現在とは違って、煮込みや生食料理がメインでした。それが北宋時代になると、火力技術が普及したのか強火で調理する現在のスタイルへと変わりました。また、世界各地から材料や調味料などを取り入れ、それが中国各地でも微妙に中華料理のタイプが違う理由です。器に拘ったり大皿料理や豪華なメニューなどを導入したのは、後に日本の和食にも影響を与えています。

牛飲馬食の難易度

「牛飲馬食」は漢字検定8級から9級相当の文字組み合わせで、”飲”は8級で小学校中学年レベル、”牛”と”馬”と”食”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

牛飲馬食のまとめ

「牛飲馬食」は、大食いや大酒飲みを意味する四字熟語です。元は、牛や馬の様に飲み食いするですが、そこから大量に食べる人や何でも飲み食いする人となります。近年は健康やダイエットで大食いする人も少ないでしょうが、一方で大食いが活躍する番組やユーチューバーが増えています。

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