【早口言葉(はやくちことば)】の意味と例文と使い方

早口言葉(はやくちことば)

「早口言葉」とは「発音し難い言葉を早口で言う事」です。子供などの遊びとしても有名で、難しい言葉を如何に間違えないで発する事が出来るか競ったりします。反対に、緊張などから無意識に「早口言葉」となってしまう人もいて、それを弱点や欠点と捉えてしまう場合もありますよね。片や必死に努力してマスターを試み、片や早口となる事を恥ずかしく感じて直そうとするのです。そんな「早口言葉」についての解説となります。

早口言葉の意味

「早口言葉」の意味は以下の通りです。
・発音し難い文句やセリフを間違えないで早くいう事で、また競う遊びの一種。
・発音難しく語呂が良い面白い文句を間違えずに言う言葉遊び。
・心理的な要因や緊張状態から、日常会話などが早くなる事。
・早口そそり、早言葉とも呼び同義となる。
”早口”は「喋りが早い」「早口言葉の略」、”言葉”は「声に出したり文字で書いて表した表現」「言い方」「感情や思想を伝える表現」で、要するに子供の頃に友達などと上手に言えるか競った「隣の客はよく柿食う客だ」「赤巻紙、青巻紙、黄巻紙」「バス、ガス、爆発」などが典型的な「早口言葉」です。単なる子供の遊びと思う方もいるでしょうが、その歴史は大変古く、江戸時代から続くと言われています。また、現在はアナウンサーや役者・声優が滑舌を良くするトレーニングとして重要視され、高齢者のレクリエーションでも口腔機能を良くする効果が期待されています。ヒップホップのラップなどは早口言葉を突き詰めた音楽で、韻を踏みながらリズムに乗せる技術によってリスナーや観客を熱気によって不思議な一体感にさせるのが醍醐味です。

早口言葉の由来・出典

「早口言葉」の由来は諸説ありますが、江戸時代の歌舞伎役者・二代目市川團十郎が発したセリフが発祥とされています。

早口言葉の類義語・同義語

「早口言葉」の類義語には「言葉遊戯」、四字熟語以外では「掛け言葉」「語呂合わせ」「アナグラム」などが挙げられます。

早口言葉の使い方・例文

例文1.「生麦生米生卵」などの早口言葉を言い合って遊んでいた頃が懐かしく感じる。
例文2.部長は成績悪い部下を集めては、早口言葉のように捲し立てて怒りを爆発させる。
例文3.オタク体質なので、女性を前にして会話をすると早口言葉みたいになってしまう致命的な欠点を抱えている。
例文4.コンビニでレジ前に並んでいたら、お客があまりにも早口言葉でタバコだけを注文していたので、それだけヤニ切れでイライラしているんだと察した。
例文5.方言を使う女性は人気高いようだが、それは早口言葉とは反対でゆっくり話すのが印象的で、結果的に男性から高評価なのではと分析をしてみた。
様々な状況で「早口言葉」を使った例文です。

早口言葉の会話例

男性
漫才を観るの、本当に好きだよね!
女性
だって面白いじゃん。それぞれの漫才師は個性的だし、二人のボケとツッコミのやり取りに聞き入っちゃうんだよね。
男性
そうかなー。俺に言わせたら、単なる早口言葉で新鮮味に欠けるよ。
女性
ちょっと待って、それ以上漫才を冒涜したら、本気で怒るからね!

漫才好きの彼女と好みでない彼氏の会話やり取りです。

早口言葉の豆知識

「早口言葉」は何も子供遊びやアナウンサーや声優向け特訓だけでなく、上手になると通常の会話もスムーズになるメリットがあります。相手が聞きやすい塩梅を調整して会話を出来るので、女性を口説く際や部下を注意する、そしてお客さん相手の商売や営業などでは大変効果的です。具体的には、口をハッキリ開けて発したり、母音を正しく発音、口呼吸を直すと「早口言葉」が上達します。

早口言葉の難易度

「早口言葉」は漢字検定8級から10級相当の文字組み合わせで、”葉”は8級で小学校中学年レベル、”言”は9級、”早”と”口”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

早口言葉のまとめ

「早口言葉」は、発音が難しい「隣の客はよく柿食う客だ」「赤巻紙、青巻紙、黄巻紙」などの言葉を早く言う幼児向けの遊びです。これらを間違えずに発する事を競い、アナウンサーや声優などは試験やトレーニングでも採用されています。

アナウンサーは早口言葉を練習する。
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