【悪因悪果(あくいんあっか)】の意味と例文と使い方

悪因悪果(あくいんあっか)

幼少期などに、よく親や先生に“悪いことをしたら後で自分に返ってくるよ”と教えられたことがあると思います。今回は、そんな悪い行為には必ず悪い結果が生ずるという意味である「悪因悪果」について解説していきます。

悪因悪果の意味

「悪因悪果」の意味は以下の通りです。
⑴悪い行為を行えば必ず我が身に悪い結果となって報いを受ける。
⑵悪い結果や報いを受けることで、正しいことを行うべきという自らへの戒めの言葉。
「悪因」とは悪い結果となる原因、「悪果」は悪い結果と、その文字の通りの意味の言葉を組み合わせたものが「悪因悪果」です。

悪因悪果の由来・出典

悪因悪果の由来は、仏教の「因果応報」からきていると言われています。仏教では善悪の考え方とは別に善悪がない無記という考え方もあります。そこで、因果応報をより伝えやすく、わかりやすくするために「悪因悪果」「善因善果」の言葉が生まれたと言われています。

悪因悪果の類義語・同義語

「悪因悪果」の類義語には、「悪因苦果」、「天罰覿面」、「因果応報」などがあります。

悪因悪果の使い方・例文

例文1.何か悪事を企てても、悪因悪果となるだけだからやめた方が良い。
例文2.仕事資料ミスを人のせいにしたが、さらに大きなミスを犯してしまい悪因悪果になった。
例文3.車で煽り運転をしていたら、運転を謝って事故を起こし悪因悪果となった。
例文4.ふざけて友達の自転車の空気を抜いたら、その後帰り道に釘を踏んで自分の自転車がパンクしてしまった。まさに悪因悪果となってしまった。
例文5.悪因悪果は分かっているから、日頃から善因善果となるように心がけている。
「悪因悪果」という言葉の例文です。

悪因悪果の会話例

男性
授業をさぼって友達に出席名簿代わりに書いてもらっていたのがばれて、教授に単位落とされてしまったよ。
女性
それは悪因悪果だね。
男性
不正をしてしまったことを今になって後悔している。
女性
悪いことを行えば必ず結果として返ってくるのよ。

大学生の男女の会話です。授業をさぼってしまい、その報いが返ってきてまさに悪因悪果となってしまった様子です。

悪因悪果の豆知識

類義語で「因果応報」という言葉があります。「因果応報」は、善い行いへの報いという例えで使われることが多いのですが、実際の意味としては、“善悪関係なく自らの行いが結果として返ってくる”なので、悪因悪果と同じ意味でも、または逆の意味としても使えます。

悪因悪果の難易度

「悪因悪果」は漢字検定5級程度の難易度となっています。

悪因悪果のまとめ

冒頭でも述べたように、“悪いことをしたら後で自分に返ってくるよ”と教わることがありますが、まさにその意味が熟語となったのが「悪因悪果」です。悪いことをすれば結果として悪くなり報いを受けるという熟語です。対義語である「善因善果」は、逆に善い行いには善い結果が返ってくるという言葉です。人間の行動にはそれに伴う結果が返ってくるということです。悪い報いを受けないためにも、悪いことは行わないようにしましょう。

悪因悪果を表現するブーメランの画像。
最新情報をチェックしよう!