【快刀乱麻(かいとうらんま)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

快刀乱麻(かいとうらんま)

「快刀乱麻」とは「複雑な問題事を鮮やかに解決する事」です。人間関係や仕事上でのトラブルなど、生きていると様々な面倒事が起こりますが、それらをまるで鋭い刀で切るようにバッサリと解決するのが「快刀乱麻」です。一方、言葉としての響き良さなどもウケてドラマやゲームなどでも使われる事が多いほど人気が高く、若い世代などからは四字熟語以外の側面としても知られています。そんな「快刀乱麻」の解説となります。

快刀乱麻の意味

「快刀乱麻」の意味は以下の通りです。
・こじれた物事を非常に鮮やかに解決する。
・良く切れる刀で丈夫な麻を切る事から、転じて、問題事を見事に解決する喩え。
・諺「快刀乱麻を断つ」の略で同義。
”快刀”は「鋭利な刃物」「鋭い刀」、”乱麻”は「もつれた麻」「乱れた麻糸」で、切れ味が鋭い刀の”快刀”を使えば、革の手縫いなどで使う丈夫な麻糸でも簡単に切れる事から、転じて、複雑な問題事などを見事に解決する喩えともなるのが「快刀乱麻」です。まるで、それまで紛糾して時間が掛かっていたのが何だったのだろうと思えるほど、刀で切る様に一瞬で解決する様です。物事を上手に解決するので、優秀・達者・綺麗・素早い・熟練・達人・巧みなども類似で、問題解決や的確対応などで「快刀乱麻」が用いられます。実際の使用としては、諺通りに「快刀乱麻を断つ」や「快刀乱麻のように「快刀乱麻の如く」といった形になります。

快刀乱麻の由来・出典

「快刀乱麻」の由来は、中国南北朝時代の北斉(国)の歴史書「北斉書」の「文宣帝」となります。

快刀乱麻の類義語・同義語

「快刀乱麻」の類義語には、「一刀両断」「凍解氷釈」などが挙げられます。

快刀乱麻の使い方・例文

例文1.現在の政府や内閣には、コロナや桜を見る会などの諸問題を快刀乱麻する能力は乏しいと言わざるを得ない。
例文2.才能ある人は大きな問題が起きた時ほど、快刀乱麻できるとやる気が沸き上がるそうだ。
例文3.最近の芸能人はユーチューブに進出すケースが多いが、それは人気があるとする驕りなのか、それとも芸能問題を解決する策として快刀乱麻を断つかの如く最後の手段なのか素人には分かり兼ねる。
例文4.中学の担任教師は快刀乱麻の様にクラスに蔓延ったイジメ問題を解決したが、その数年後に痴漢で逮捕され自身の性癖問題は治せなかったと思わず笑ってしまった。
例文5.出世していく人は快刀乱麻の様な能力がある人ばかりだが、そんな優秀人材の宝庫が集まった経営陣も結局は時流を読めないのだから、人の才能とは実は大差はないのだろう。
問題解決の能力ある人、そんな人を皮肉った両方で「快刀乱麻」を使った例文です。

快刀乱麻の会話例

男性
聞いたよ。また、仕事で結果を出したんだって! 最近の活躍は凄いね!
女性
今回は偶々ですよ。ほぼ解決していた問題を、最後に私が助言したらそれが高く評価されただけです。
男性
でも社内では、すっかり快刀乱麻と異名で呼ばれるほど、最も仕事ができるキャリアウーマンで定着しているよ!
女性
ちょっとやめて下さいよ。そんな渾名が付くと、後輩男性からサバサバした仕事人間って恐れられるから嫌なんですよ。

男性社員が仕事ができる女性社員を煽てている会話内容です。

快刀乱麻の豆知識

「快刀乱麻」は”問題解決”という意味合いなので同じ様な四字熟語は、物事を根本から解決する「抽薪止沸」、薬を処方する事から有効な解決方法を講ずる喩えの「対症下薬」、問題解決には根本を取り除く「釜底抽薪」、無理な注文で解決するのが難しい「無理難題」、複雑で解決するのが困難な「盤根錯節」などがあります。

快刀乱麻の難易度

「快刀乱麻」は漢字検定準2級から9級相当の文字組み合わせで、”麻”は準2級で高校レベル、”乱”は5級、”快”は6級でそれぞれ小学校高学年レベル、”刀”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

快刀乱麻のまとめ

「快刀乱麻」は切れ味よい刀で丈夫な麻を切る事から、物事を鮮やかに問題解決する事やその喩えとなります。要するに、(問題解決をする)能力がある人への称賛めいた言葉で、優秀や達者などとも近い意味合いですが、より問題解決に特化しているとも理解できます。

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