【天網恢恢(てんもうかいかい)】の意味と例文と使い方

天網恢恢(てんもうかいかい)

今日、憲法や法律があるように悪事をはたらいた者には罰が下るようになっています。それは治安を維持して多くの人が安心、安全に暮らせるためでもあります。規則がなければ、秩序がなくなり無法地帯と化してしまう恐れがあります。また、悪事をはたらいた者は報いを受けるという規則は、犯罪への抑止力にもなります。そんな悪人は必ず報いを受けるというさまを表す言葉として天網恢恢という四字熟語があります。今回はそんな天網恢恢についてみていきたいと思います。

天網恢恢の意味

天網恢恢の意味は以下の通りです。
・悪事を働いたものは必ず報いを受けるということ。
・天が張り巡らせた網は目が粗いが、悪人は決して取り逃がさないこと。
天網恢恢は、悪事をはたらけば天罰が下るさまを言い表すときに使うことができます。悪さを企んでいる人を咎めるときや道徳心に反する行いをしたものには罰が下ることを表すことができるということを覚えておけるといいと思います。

天網恢恢の由来・出典

天網恢恢の「天網」は天が張り巡らせた網のことや間違いを正す天道のことを表しており、「恢恢」は網の目が大きいことを表しています。これらの言葉を組み合わせて天網恢恢という四字熟語が成り立っています。

天網恢恢の類義語・同義語

「天網恢恢」の類義語には、「勧善懲悪」「破邪顕正」「勧奨懲戒」などが挙げられます。

天網恢恢の使い方・例文

例文1.天網恢恢、悪さをはたらいた彼は罰を受けることになるだろう。
例文2.天網恢恢と言うが、ずる賢い兄はいつも母を騙して難を逃れている。
例文3.道徳的に悪とされる行いをして気づかれていないと思ったが、後日罰を受けることとなった。まさに天網恢恢である。
例文4.天網恢恢、人を陥れてしまった彼には天罰が下るだろう。
例文5.天網恢恢、不正をして試験に一度は合格したが、その事実が発覚し合格が取り消しとなった。
このように天網恢恢は、悪事は必ず報いを受けるさまを表す際に用いることができます。

天網恢恢の会話例

男性
彼はとても優秀で多くの人から慕われていたのに。悪さをはたらいて他人を傷つけたなんて信じられないよ。
女性
私もだわ。彼は仕事もできてこれからの活躍を期待していたのに。
男性
そうだね。でも天網恢恢というように彼は報いを受けることになるだろうね。
女性
うん。
改心して今後はそのような悪さをしないことを願うばかりだわ。

これは、優秀な人が悪事に手を染めてしまったことについて話している様子です。

天網恢恢の豆知識

情けは人の為ならずという言葉を皆さんはご存知でしょうか。人に情けをかければ、巡り巡って自分に良いことが起こるということわざです。悪いことでも同じように、悪事をはたらけば当然手痛い仕打ちを受けることになります。天網恢恢、悪事をはたらけば天罰が下るのです。

天網恢恢の難易度

天網恢恢の漢字の難易度は、「天」は小学1年生程度、「網」は漢検4級程度、「恢」は難しい漢字です。これを機に覚えておけるといいと思います。

天網恢恢のまとめ

天網恢恢、悪さをするということは自分にとっても相手にとってもよい結果には繋がらないです。それよりも良い行いをすれば、相手は喜んでくれるでしょうし、自分のためにもなります。天網恢恢はそんなことから戒める言葉としてもしばしば用いられることもあると思います。自分の言動というものは巡り巡って自分に返ってくることを知っておけるといいと思います。

天網恢恢、悪事を働き、報いを受けなければならない人。
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