【大声疾呼(たいせいしっこ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

大声疾呼(たいせいしっこ)

「大声疾呼」とは「大声で叫び、注意を促す言葉」です。例えば、前を歩いている人の上から物が落ちてきたら、大声で「危ない!」「避けて!」といった言葉を叫びますよね。そんな様が「大声疾呼」です。他にも、部屋にゴキブリが出て思わず「キャー!」と絶叫するのも「大声疾呼」と言えます。そんな激しい叫びである「大声疾呼」についての解説となります。

大声疾呼の意味

「大声疾呼」の意味は以下の通りです。
・大声を激しく叫ぶ。
・大声でしきりに叫び立てる。
・大声で相手に注意を促す。
・大声で口早に呼び立てる。
”大声”は「大きな声」「高尚な音楽」「道理の正しい立派な言葉」、”疾呼”は「早口に呼ぶ」「慌ただしく呼ぶ」で、大声を出して注意喚起をしたり、或いは単純に大声で叫ぶような諸々が「大声疾呼」です。よって、怒鳴り散らしたり、声を振り絞るような様でもあり、突然そんな態度をされたら驚くものですが、それでも発するべき理由があると推測できます。単純に遠くにいる知人知り合いに気付いてもらおうと大声を出す場合もありますが、それよりも周囲に注意喚起として大声を出す際に使われる言葉ではないでしょうか。実際の使い方としては、「大声疾呼で応援する」「大声疾呼で注意を促す」といった風になります。

大声疾呼の由来・出典

「大声疾呼」の由来は、中国唐時代の文人・韓愈の「後十九日復た宰相に上るの書」となります。

大声疾呼の類義語・同義語

「大声疾呼」の類義語には、「疾声大呼」「励声疾呼」などが挙げられます。

大声疾呼の使い方・例文

例文1.赤羽の飲み屋で酒を飲んでいると、どこからか必ず奇妙な大声疾呼が聞こえてくるので本当に面白い街だと思う。
例文2.目の前を歩く人が車に轢かれそうになったので、思わず大声疾呼で絶叫したら、目が覚めて夢だと安心した。
例文3.例年ならスポーツの試合ではファンによる大声疾呼な応援が風物詩だが、今ではコロナによってそんな姿はなくなり寂しい限りだ。
例文4.家に泥棒が入ったら大声疾呼で撃退をしようと考えているが、実際は恐怖で怖気付いてガクガクブルブルと膝が笑っているだろう。
例文5.大雨で唯一嬉しいのは、ストレス発散から車内で大声疾呼でカラオケ熱唱をしたり、好きな音楽を煩くかけてもあまり迷惑にならない事だ。
大声での応援や絶叫などで「大声疾呼」を使った例文となります。

大声疾呼の会話例

男性
ちょっとー。助けて―。
女性
どうしたの? 家の中でそんな大声疾呼を出して。
男性
ギックリ腰になったみたいで、起き上がれないんだよ。
女性
本当、大丈夫? でも私じゃあなたを支えられないし、どうしたらいいのかしら。

夫がギックリ腰になり、大声を出して妻に助けを求めます。

大声疾呼の豆知識

「大声疾呼」から”大声”に関する四字熟語は、大声で笑う「呵呵大笑」、大声で詩歌を歌う「高歌放吟」、何度も大声で呼びかける「千呼万喚」、大声で怒鳴りつける「大喝一声」、手を叩き大声で褒め称える「拍手喝采」などがあります。

大声疾呼の難易度

「大声疾呼」は漢字検定3級から10級相当の文字組み合わせで、”疾”は3級で中学校卒業レベル、”呼”は5級で小学校高学年レベル、”声”は9級、”大”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

大声疾呼のまとめ

「大声疾呼」は大声で激しく叫ぶ事で、注意喚起や応援に絶叫など日常生活で何かと使われる便利な言葉です。怒ったり怒鳴ったりする際には「大喝一声」があるので、怒り以外の感情で使う言葉で特に注意喚起が最も相応しいのではないでしょうか。

大声疾呼大声で叫んでいる。
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