【博学篤志(はくがくとくし)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

博学篤志(はくがくとくし)

「博学篤志」とは「学問を熱心に学ぶ事で、そんな姿勢に対する心構え」です。古代中国では学問を学べるのは特別な人に限られ、要は恵まれた環境にいるエリートだけの特権だったのです。そんな中で生まれたこの言葉は、学問を学べる幸せが感じられてきます。情熱を持って学ぶ事がどれだけ大事なのかと考えさせられる「博学篤志」の解説となります。

博学篤志の意味

「博学篤志」の意味は以下の通りです。
・広く学び熱心に志す。様々な事を熱心に学ぶ。
・熱心に学ぶ事で、学問を志す者の心構えとなる言葉。
・諺「博く学び篤く志す」(ひろくまなびあつくこころざす)も同義。
”博学”は「広く学ぶ」「種々の学問に通じる」、”篤志”は「情熱を込めて志す」「志が熱い」「公共の事業などに熱心で協力する」で、学問を真剣に学ぶのが「博学篤志」です。”博学”は物知り、知識が豊富、雑学に詳しいといった意味合いもあるので、そこに”篤志”を合わせると、高い熱量で様々な知識を吸収している様が「博学篤志」とも解釈できます。要するに、それだけ真剣で集中して勉強をしているのでしょう。そこから受験生や賢い人に対する代名詞のように「博学篤志」が使われる事もあります。

博学篤志の由来・出典

「博学篤志」の由来は、中国春秋時代の思想家・孔子の言葉をまとめた書物「論語」の子張となります。

博学篤志の類義語・同義語

「博学篤志」の類義語には、「韋編三絶」「博学審問」「勉強熱心」などが挙げられます。

博学篤志の使い方・例文

例文1.博学篤志な転校生は、さっそく授業で存在感を発揮して注目を集めている。
例文2.大人になってから読書の楽しみを知り、今では近所の古本屋やネットを利用して有名文学を買い漁り博学篤志となって知識を高める事に夢中だ。
例文3.どんなに博学篤志でも、それが社会でまったく役立たないならあまり意味がない。
例文4.我が子が博学篤志で育ってくれれば、多少運動神経が悪くてもまったく問題ない。
例文5.博学篤志な姉はいつも遅くまで勉強をしていたが、実は最近は彼氏とLINEをしているだけで成績がどんどん下がっているのを両親は知らない。
一生懸命に勉学に集中している様などで「博学篤志」を使った例文です。

博学篤志の会話例

男性
もう夜中の1時だよ。まだ資格の勉強しているの?
女性
うん。この部分だけはどうしても終わらせないと。だから先に寝ていて。
男性
本当に仕事熱心というか博学篤志というか。体に悪いから、早く終わりにしな。
女性
もう、気が散るから…。後もう少しだから、私は大丈夫。おやすみ。

夜中まで勉強する妻を気遣う夫と、疲れからイライラする妻のやり取りです。

博学篤志の豆知識

「博学篤志」から”学問”に関する四字熟語は、学問や技芸の奥義を子供一人だけに伝え他には秘密にする「一子相伝」、戦いをやめて文教で平穏な世の中を築く「偃武修文」、物事の道理や本質を追求し学問などを深める「格物致知」、学問の真理に背き時代に阿る「曲学阿世」、学問や知識が未熟で才能に欠ける「浅学菲才」などがあります。

博学篤志の難易度

「博学篤志」は漢字検定3級から10級相当の文字組み合わせで、”篤”は3級で中学校卒業レベル、”志”は6級で小学校高学年レベル、”博”は7級で小学校中学年レベル、”学”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

博学篤志のまとめ

「博学篤志」は学問を広く学び熱心に志すという意味で、熱心に学問を追求しその学ぶ姿勢から、学問を志す者の心構えとなっています。学問とは限界がないので、後は己の気持ち次第でいつまでも学び続ける事ができます。そんな実情を反映した言葉が「博学篤志」ではないでしょうか。

博学篤志勉強する様子。
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