【低徊趣味(ていかいしゅみ)】の意味と例文と使い方

低徊趣味(ていかいしゅみ)

誰しも趣味というものは持っているかと思いますが、そのためにちゃんと時間を確保できていますか。現代人はあまりに忙しく、仕事を終えれば家に帰って寝るだけだというライフスタイルの人も少なくないかと思います。しかし、それではあまりにも人生がつまらなくないですか。そこで今回は「低徊趣味」という言葉について詳しく解説したいと思いますので、是非最後までご覧ください。

低徊趣味の意味

「低徊趣味」とは、世間の決まり事や習慣から離れて、自然や芸術に向き合うことを意味します。ここではあえて「自然や芸術」と書きましたが、自分の人生や趣味に向き合うという意味で使っても間違いではありません。

低徊趣味の由来・出典

「低徊趣味」は、自然主義へ強く反発した夏目漱石の言葉だと言われています。

低徊趣味の類義語・同義語

「低徊趣味」の類語には、「遊興三昧」や「悠々自適」などが挙げられます。

低徊趣味の使い方・例文

例文1.一生懸命働くのも良いが、低徊趣味に浸る時間も大切にしよう。
例文2.祖父は毎日二時間低徊趣味を楽しむ時間を確保している。
例文3.彼は低徊趣味に浸るばかりで、まともに働こうともしない。
例文4.低徊趣味を楽しむ時間がないと、生きている心地がしない。
例文5.彼は休日には必ず低徊趣味に浸り、仕事のことは忘れるようにしている。
自分の時間をとることはとても重要なことだと思います。

低徊趣味の会話例

男性
昨日はとにかく仕事のことを忘れて10時間ゲームをし続けたよ。
女性
低徊趣味に浸ってたわけだ。
男性
うん、浸りすぎて抜け出すのに苦労したよ。
女性
また5日間、土日を目指して頑張ろう!

低徊趣味のあとに現実に戻るのには苦労します。

低徊趣味の豆知識

「低徊」の「徊」は、「回」と書いても問題ありませんので、好きな方をお使いください。

低徊趣味の難易度

「低徊趣味」は漢字検定二級以上の、比較的難しい四字熟語です。

低徊趣味のまとめ

今回は、「世間のしきたりや習慣から離れ、趣味や自然に向き合うこと」を意味する「低徊趣味」という四字熟語について解説しました。日本では度々過労死が問題になり、海外の辞書にも「karoshi」として載っているほど以上なことです。仕事はあくまでも自分の生活や低徊趣味を豊かにするためにものです。「仕事が全て」というような考えは日本人が持ちやすい「異常な思想」だということも頭の片隅に入れておくと、少し気持ちが楽になるかもしれませんね。

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