【疲労困憊(ひろうこんぱい)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

疲労困憊(ひろうこんぱい)

ここ数ヶ月間の間、医療従事者の方々は毎日疲労困憊になって働いています。彼らの存在が必要不可欠であることは言うまでもありませんが、あまりにも過酷な条件下で長時間の労働を強いることは、彼らの健康を害する可能性があります。疲労困憊になる前にしっかり休むことができるようにルール作りをして欲しいものです。ところで、普段何気なく「疲労困憊」という言葉を使っているかと思いますが、キチンと意味を理解して使えていますでしょうか。そこで今回は、「疲労困憊」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。

疲労困憊の意味

「疲労困憊」とは、完全に疲れ切ってしまっていることを表します。いつ活動のスイッチが切れてしまってもおかしくないような「極限の状態」であることを意味するので、少し体力的に疲れているだけの場合は不適切な言葉です。

疲労困憊の由来・出典

「疲労」とは、疲れをなんとなく知覚することを意味し、「困憊」は、疲労が溜まり過ぎて弱ってしまっている状態を意味します。この二つの言葉を合わせた四字熟語が「疲労困憊」です。

疲労困憊の類義語・同義語

「疲労困憊」の類語には「精疲力尽」や「満身創痍」などが挙げられます。

疲労困憊の使い方・例文

例文1.彼は疲労困憊の中登山を続けた。
例文2.私は疲労困憊だとも気がつかず、気がつくと病院のベッドの上にいた。
例文3.父は毎日疲労困憊になりながらも働いている。
例文4.母は小さな子供たちの世話で毎日疲労困憊になっている。
例文5.父が家事を手伝うようになり、疲労困憊だった母も少し元気になっったようだ。
今では共働きが増えているので、両親ともに疲労困憊しそうですね。

疲労困憊の会話例

男性
昨日の宿題の量はすごかったね。
女性
まさか30ページも出されるとは思わなかったね。
男性
もう疲労困憊だけど続けるしか選択肢がなかったよね。
女性
うん。なんとか終えたけどもうしばらくは数学はやりたくないよ。

30ページも宿題が出たら目玉が飛び出しますね。

疲労困憊の豆知識

「疲労」は英語で表すと「fatigue」になります。身体的疲労は「physical fatigue」、精神的疲労は「mental fatigue」です。

疲労困憊の難易度

「疲労困憊」は漢字検定二級以下の比較的簡単な四字熟語です。

疲労困憊のまとめ

今回は、「完全に疲れて、弱り切ってしまっている様子」を表す「疲労困憊」という四字熟語について解説しました。生きていればどうしても無理をしなければいけない場面というのはあります。しかし、それがあまりに長く続いてしまうようであれば、環境を変えることも考えた方が良さそうです。人にはそれぞれ向き不向きというものがあり、合わないものを選んでしまうと自分でもビックリしてしまうほど上手くいかないことがあります。少しでも最善の選択に近づくために、自己分析は日頃から行っておくべきですね。

仕事で疲労困憊している女性
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