忙中有閑(ぼうちゅうゆうかん)
新型コロナウイルスも徐々に収束に向かっており、最近になってようやく社会人デビューをしたという人も多いのではないでしょうか。はじまってしばらくの間は、どうしても慣れない出来事の連続で忙しい日々を送ることになるかと思いますが、そんな時に是非とも思い出して欲しい言葉があります。「忙中有閑」という四字熟語があるのですが、今回はこの言葉について詳しく解説していきたいと思います。
忙中有閑の意味
「忙中有閑」とは、どれだけ忙しい日々の中でも、工夫を凝らせば少し休憩するぐらいの時間は必ずあるはずだという意味です。
忙中有閑の由来・出典
「忙中」は字を見ても分かるとおり、「忙しい生活の中」という意味で、「有閑」とは「暇があることや生活に余裕があること」を表します。この二つの言葉を合わせた四字熟語が「忙中有閑」です。
忙中有閑の類義語・同義語
「忙中有閑」の類語には、「忙裡偸閑」が挙げられます。
忙中有閑の使い方・例文
例文1.今は全く心が休まらないが、忙中有閑なのでもう少し頑張ってみよう。
例文2.忙中有閑とは言うが、この作業の終わりがどうしても見えない。
例文3.彼は忙しいながらも忙中有閑を体現して、読書の時間は毎日確保している。
例文4.私の祖父は忙中有閑という言葉通り、作業の小さな隙間時間に仮眠をとっている。
例文5.彼は休むことばかりを考えており、忙中有閑どころか常に休憩中のようなものだ。
忙中有閑の言葉を使った例文となります。
忙中有閑の会話例
バイトで忙しい男性とその友人の会話です。
忙中有閑の豆知識
「有閑」という言葉がつくものの中には、「有閑マダム」という言葉があります。
忙中有閑の難易度
「忙中有閑」は漢字検定二級以下の比較的簡単な四字熟語です。
忙中有閑のまとめ
今回は、「どれだけ忙しい中でも、工夫次第で必ず息抜きをする時間は確保できるはずだ」という意味の「忙中有閑」という四字熟語について解説しました。新しいことを始めたばかりの時は、どうしても精神的にも余裕が無くなってしまうものです。しかし、慣れてくると徐々に作業スピードも上がり、心も安定してくるはずです。その段階に入るまでは辛く長い修行のように感じてしまうかもしれませんが、誰もが経験することなので、落ち着いて頑張って下さいね。