【彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)

最近一番苦労したとことはなんですか。新型コロナウイルスの影響による外出制限が緩くなったかと思いきや、梅雨がやってきて、また外へ出られない時期がしばらく続きますね。今まで外に出がちだった人からしたら、これも大きな苦労の内の一つなのではないでしょうか。まあ、私のような引きこもりがちな人間からすると、「いつも通り」なんですけどね。話がそれましたが、今回は「彫心鏤骨」という、大変な苦労を経験するという意味合いの四字熟語について解説していきたいと思います。

彫心鏤骨の意味

「彫心鏤骨」は、「心に彫りつけ、骨に刻み込むほどの苦労の末に、文章を書き上げること」を意味します。一般的な使い方では、「非常に苦労する」という意味だけで使うことも可能です。

彫心鏤骨の由来・出典

「彫心」は心に彫りつけるかのように気持ちを込めること、「鏤骨」は、骨に刻み込むかのように苦労して書き上げることを意味します。

彫心鏤骨の類義語・同義語

「彫心鏤骨」の類語には「捻出」や「骨身を削る」などが挙げられます。

彫心鏤骨の使い方・例文

例文1.彼は彫心鏤骨して一つの作品を仕上げた。
例文2.彫心鏤骨の末に完成した物も、他者から評価されて始めて意味がある。
例文3.彫心鏤骨して書こうとも、それに値段が付かないようではダメだと編集長に言われた。
例文4.彼は彫心鏤骨を経て、歌手デビューを果たした。
例文5.彫心鏤骨の甲斐も虚しく、彼女はオーディションに落ちてしまった。
彫心鏤骨でも成し遂げられないことは多々ありますね。

彫心鏤骨の会話例

男性
歌手のOさんは精神病を患いながらも、毎回笑顔で公の場に出ていたんだね。
女性
芸能界を引退しちゃって残念だけど、ずっと彫心鏤骨して頑張っていたんだね。
男性
そうだね、今はゆっくり休んでほしいよ。
女性
残された二人には、あまり気を張らず今まで通り頑張って欲しいね。

芸能界には彫心鏤骨な人がたくさんいそうですね。

彫心鏤骨の豆知識

「鏤」という漢字はあまり馴染みがないかと思いますが、「ちりば(める)」と読みます。

彫心鏤骨の難易度

「彫心鏤骨」は漢字検定二級以上の比較的難しい四字熟語です。

彫心鏤骨のまとめ

今回は、「大変な苦労をして文章を書き上げること・大変な苦労をすること」を意味する「彫心鏤骨」という言葉について解説しました。そこまで苦労して言葉を紡いでいくというのは、ごく普通の一般人の私たちのような人間にはあまり理解はできないことです。しかし、作家さんなどは毎回このような心構えで文章を書いているのだと思うと、本当に尊敬いたします。

早朝で彫心鏤骨な人
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