【七難八苦(しちなんはっく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

七難八苦(しちなんはっく)

七難八苦とは、多くの苦しみや困難のことです。その文字の通り、7つの「難」、8つの「苦」と、様々な困難のことを表す四字熟語です。今回は、そんな「七難八苦」について解説していきたいと思います。

七難八苦の意味

「七難八苦」の意味は、困難や苦しみ、災難などに多くぶつかることです。「七難」とは、“火難”“水難”“羅刹難”“王難”“鬼難”“枷鎮難”“怨賊難”の七つの難を示しており、「八苦」とは“生”“老”“病”“死”“愛別離苦”“怨僧会苦”“求不得苦”“王陰盛苦”の八つの苦を示しています。

七難八苦の由来・出典

「七難八苦」の由来は、仏教からきており、仏教経典の中の「観音経」の中にある言葉です。
また、戦国時代に、山陰の麒麟児とも呼ばれていた山中鹿之助(山中幸盛)が、“願わくば我に七難八苦与えたまえ”と祈ったという有名な話もあります。

七難八苦の類義語・同義語

「七難八苦」の類義語は、「四苦八苦」、「艱難辛苦」、「七転八倒」などがあります。

七難八苦の使い方・例文

例文1.七難八苦を経験したからこそ、強くなれた。
例文2.今日は何事もうまくいかず、まさに七難八苦だ。
例文3.あの選手は七難八苦の苦労をしてきているから応援したくなる。
例文4.七難八苦を耐えてこそ、志望校合格が見えてくる。
例文5.この先七難八苦な人生にならないか不安である。
七難八苦とは、多くの苦しみや困難で大変な事です。

七難八苦の会話例

男性
この間の水泳選手の試合見た?数々の困難があったけど無事勝って、オリンピックの代表に内定できたね。
女性
もちろん見たよ。まさに七難八苦を乗り越えての完全復活だね。
男性
優勝候補筆頭だった彼女がまさかの病気で1年間出場できなかったから、本当に嬉しく思うよ。
女性
オリンピックも頑張ってほしいね。

数々の困難があった水泳選手を応援する男女の会話です。

七難八苦の豆知識

七転八起」という言葉を聞いたことがあると思いますが、「七転八起」は「七難八苦」の対義語で、七回転んでも八回起きればいいというとてもポジティブな意味です。座右の銘として使われることも多いです。似たような字体ですが、意味は大きく違うので注意が必要です。

七難八苦の難易度

「七難八苦」は漢字検定5級程度の難易度です。

七難八苦のまとめ

「七難八苦」とは、多くの苦難や困難のことです。生きていく上で、様々な苦難や困難にぶつかり、まさに「七難八苦」といった時があるかもしれませんが、そのような多くの経験を乗り越えていくことが、これからの人生の大きな糧になるのではないでしょうか。

船の荒波や嵐によって強く揺られる様子によって「七難八苦」を再現している。
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