池魚籠鳥(ちぎょろうちょう)
コロナ禍での外出自粛要請や、今までとは大きく違った生活スタイルによってストレスを抱えている人は多いかと思います。今回紹介する池魚籠鳥はそんな状況を表すのにピッタリな、身の不自由さを表す四字熟語となっていますので、ぜひ最後まで御覧ください。
池魚籠鳥の意味
池魚籠鳥の意味は下記のとおりです。
・行動が制限されており不自由である様
・宮仕えの役人の不自由な様
小さな池の魚、籠の中の鳥の不自由さから来た言葉ですが、現在の私達の状況にも当てはめることが出来ます。コロナ禍で様々な行動が制限され、普段どおりの生活が送れない不自由さはまさに籠の中の鳥ですね。
池魚籠鳥の由来・出典
池には本来、「小さな水たまり」「小さな湖」という意味あります。水の中とは言え小さなスペースしか持ち合わせていない魚は自由だとは言えません。それに加え、籠の中の鳥は言うまでもなく不自由であることが分かります。これらのことから「池魚籠鳥」は不自由である様子を表す四字熟語となりました。
池魚籠鳥の類義語・同義語
池魚籠鳥の類義語には「籠鳥檻猿」や「轅下之駒」などが挙げられます。
池魚籠鳥の使い方・例文
例文1.彼の家庭環境はまさに池魚籠鳥で窮屈だ。
例文2.池魚籠鳥な環境から抜け出すために努力する。
例文3.池魚籠鳥だとも気づかずに彼女は現状に満足している。
例文4.コロナ禍の池魚籠鳥な現状を憂う。
例文5.池魚籠鳥に慣れ視野が狭くなってしまった。
池魚籠鳥は視野が狭いという意味で使われることもしばしばあります。
池魚籠鳥の会話例
池魚籠鳥な環境から抜け出すには引っ越して環境を変えるのも良い手ですね。
池魚籠鳥の豆知識
世界には孤立した池や湖に飛行機内のコンテナに魚を保存して、空から魚を放出してそこに根付かせる方法もあるようです。
池魚籠鳥の難易度
池魚籠鳥は漢字検定準二級レベルの四字熟語です。
池魚籠鳥のまとめ
池魚籠鳥は行動が制限されていること、またそれによって視野が狭くなってしまっている状態のことを言います。視野が狭くなってしまうとどうしても一つの事に固執してしまい、いいアイデアも生まれて来ません。広く視野を持つためにも大きく環境を変えてみてはいかがでしょうか。